/柿干して柿の簾の家になり

/柿揉んで干し柿空にこそばゆい(と云ふ話)

/柿豊作とほくの家に送りけり

/柿元気掬って食べる婆であり

/庭前に菊乱れ咲くころになり

/遠慮なく菊を跨いで家に入る

/石蕗の花黄の一叢の明るめり

/松手入れ天辺からのご挨拶

/大根や菜ものカートに冬隣り

/萎びたる大根糠と売られけり

/遠山に陽を落としける赫紅葉

/剪定の鋏を砥ぎし昼の月

/げんくわぁんのガラス戸の家かかくわぁりん

/柿争いカラスにカァと先越され

/カキフライ鱈もお供に揚げにけり

/年寄りにカキ厳禁と寝る前は荒神様に掌を合わすなり

/年寄りにお休み前とカキ厳禁(こっちはお腹を壊す)

/かにかくに柿の木持たぬ家も無し

/玉ねぎを植えて安堵の日和かな

/横綱の鬢に付けたる土相撲押すに押せない泣くに泣けない

/一枚も二枚も上やプーチンの主権持ち出す北方領土

(歯舞色丹)

 

倉石智證