をのをの方出あへ出あへ

死は、死こそフィクションではあり得なく

あるべくもなく

さりげなく

避けがたく一人びとりに

 

もうフィクションは生きられないと思ふから

早々と退散する

起こった出来事だけに集中しなさい

ニュースを偏愛するやうになった

自分に集中すること

きみのおっぱいはフィクションだらうか

自然と朝ドラから目を背けるやうになった

だめだだめだだめだ

民主主義はもっときびしいゾ

Lineの上を歩いて行きなさい

あらかじめあなたの言葉ではない言葉を

そんなものが信じられるわけがないぢゃあありませんか

あなたのオリジナルな色彩が必要なのです

それが言葉になる

それが音楽や踊りになる

鋭く目も眩むほどの虚空に針を落とす

時々それがすごい痛みに感じる時がある

ゴビラッホ

能く登って来たではないか

それがけふの事実だ

あらゆる季節が眠りに入る前に

たうたうきみはこの小春に耐え切れずになって

これの高さを上って来た

さてゴビラッホ

ついてはきみに質問だ

ついにそれで

きみはどこをめがけてジャンプしやうとしてゐるのかね

あゝ、眼が潤む

眼が高い空の碧さににじむ

恋焦がれてゐる

 

倉石智證