/下照るも紅葉イマイチいまに哉

/道志村行けば紅葉に山中湖

/道の駅に茸探せる夫婦かな

/キャンプ地や紅葉の日には間に合はず

/妻もわれもひとりとなりて紅葉山

/山間は第三楽章紅葉山

/錦繍やお喋りがふと已みしとき

/白鳥はレダかも知れぬ山中湖

/山中湖夕日の浜にベンチ出し魚跳ねるを聞くは楽しき

/雪付けてすそ野は紅葉に飾りしを富士のなだりを雲が隠しき

/紅葉山何かゐるのと戸を叩く

/幌車ほろぐるま草色の人紅葉山

(富士自衛隊駐屯地。幌車がどっと行きかう。)

/行秋を山中湖下る精進湖へ

/逆縁は可哀さうだね草紅葉

/晩秋や朝顔の紺開き閉ず

/咳をしてもひとりの人に菊の花

/鰯雲老人介護もて余す

/(蹇=脚萎え)あしなへを寒き足とは秋深む

(ば様は仏間までお茶を上げ申しに行って、もう疲れたと)

/get out ! go to mommy──云ふ人の声喧しく中間選挙

(演説中に「トランプ支持」のポスターを一斉に破る人達に)

 

倉石智證