/秋吹くや枝豆の木けふこそぐ
/老いて三界に家無し草紅葉
/ばーさんに手押し車や秋高し
/ソーメンをニューメンにして茗荷たけ
/隠元に花が咲いたよ妻急かし
/オクラの仔黄色い花を下に見て
/帰り花冬瓜の花よじ上る
/トマトととと採れ過ぎになるトマトほほ
/リコピンと茄子紺の謂い競いけり
/霜枯れぬことを願ひしダリアかな
/小松菜に虫潰すこと妻慣れし
/しまひにはアワダチソウも活けられて
/泡立ちぬ空泡立ちぬセイタカソウ
/寒露とや里芋の茎煮られけり
/病葉やいま一品を持ちて来よ
/赤い実の増えて深山みやまに秋深し
倉石智證




