茅の輪潜りだよ
遊びにおいで
内緒にしてあげる
だれかさんとだれかさんが手をつないでね
暗闇祭りだよ
とっても賑やかだよ
屋台の匂いにねアセチレンの臭いが混ざる
提灯が幾重にも吊り下げられて
こっちの道だよ
村の長老が陽に灼けた顔で
社の奥まったところに胡坐する
輪っかを潜れ
輪っかに入れ
茅の輪だよ
多くのものを虫送りする
この暗闇のなかにこんなにも
そしてあんなにも
祓いたまへ、水無月祓い
鳥居を越えてご先祖さんたちがどんどん来るよ
屋台に回せ子供たちの歓声を
年頃のまだあどけない娘たちは輪になって何か謀はかりごとをしてゐる
たこ焼きちょうだい
ぶら下げて帰る
来年は生きているかな
輪ッくぐりだよ
二礼二拍手
こっちから回って下さい
みんな明るい笑顔して
村の鎮守の茅の輪潜り
倉石智證
「来年はもうゐねえかもしれないから」と云ふば様を車に乗せて、
6/30はこの村の茅の輪潜り。無病息災をね、祈ります。





