1898ジョン・コリア「レディ・ゴディバ」

およそ900年前の英国のある伝説に基づいて───。

 

Go on a picnic

空はこんなにも晴れた

 

くれると云ふ

だから装ふ

だとしたら

ぼくらはどこまで迎えに行かなければいけないんだらう

だとしても、彼はものを落として見せた

それはまったく彼の所為ではないとして

磨き抜かれた床に

その音は激しく響く

心の動揺を誘わないわけにはいかなかった

 

紛れもなく

素振りではなく信仰の昂ぶりがさうさせたのだと思ふ

愛とは別に

千年も前にうら若き妻は王の命令で裸で馬に乗せられ

馬たちは目隠しされた

自ら手綱をひいて通りを行く

いにしへの古びた街でそれのどこへ出掛けやうと

あれあれあそこには空高く雲雀が鳴いて

 

空はこんなにも完璧に晴れた

まるでそれは聖書の如きでなければならないだらう

空に浮かぶ聖櫃せいひつとなって

今司祭の手に落ちて来る

God Bless you people

 

倉石智證

(webより)

高級チョコレートブランド「ゴディバ」の由来に───

 

900年前のイギリス・コヴェントリー。領主レオフリックの妻であったゴディバ夫人は、慎み深く、慈愛に満ちた女性だった。一方、レオフリックは横暴な政治を行い、領民に重税を課し、教会も自分の手中に治めていた。ある時、ゴディバ夫人は夫に、重税を止めるよう懇願したが、レオフリックは「裸になり、馬に乗ってコヴェントリーの街を歩けたら考え直してやろう」と貴族の婦人にはとうてい無理な難題を持ち掛けた。慎ましやかな夫人がそんなことはするわけないと踏んだのだ。だがゴディバ夫人は、恥をしのんで領民のためにそれを決行した。一糸纏わぬ姿になり、長い金髪を体に垂らし、馬に乗って、街中を回ったのだった。領民はその気遣いに深く感動し、夫人を見ないように家の窓を閉めた。レオフリックは夫人が誰からも目撃されなかったことに心を動かされ、税を取りやめ教会からも離れることにした。

 

話しではしかし、我慢できずに夫人を覗き見た者が1人いた。仕立て屋の男で、「ピーピング・トム」と呼ばれたことから、英語では「ピーピング・トム」という語がそのまま「覗き魔」という意味となった。