/雪うさぎ雪から出でて春になり

/灰繕ひ灰を浄めて写真立て早いものだねもう一周忌

(じ様の、妻はお線香立ての灰をきれいにして)

/かーさんは雲になりける鳥雲に

/桃の花人の死日をもう忘れ

/草萌やばばに散歩をけしかける

/草萌や除草機のことそろそろに

/SSの農道を行く春目覚め

/名前無き猫屋根の上猫の恋

/ジャガイモを播くぞと妻の云ふがまゝ

/ジャガイモの種播く畝の曲がりゆき

/硫黄剤撒いて眼鏡に花粉時季

/蔓多き人生となり消毒す

/積読に春の微風の心地よし

/ねじりん棒ばばを連れてく春めけり(美容院へ)

/御和算で願いましては「99の市」アサリ鯛売る春の安市

(スーパー岡島99円市)

/草引き女コケまうしては脛に傷

(ばーさんコケた。あぶないな。)

 

倉石智證