/梅林や小集落のとっぱずれ

/藪ちかく枝崩落の梅樹かな

/梅林も花の雲とはなりにけり

/のっと出るものなどなくて梅が香や

/梅見行く人訝いぶかしむ夫婦かな

/探梅や妻とし行けばをちこちす

/大宰府に飛び梅ありや風ひしと

/梅を見て下にフグリの青味たり

/李の木強剪定きょうせんていや老集落
/紅梅や椋鳥
むくの番つがいの屋根に棲む

/紅梅にばばを立たせる日和かな

/ついばばを立たせてみたり梅の花

/土手に出て妻引っこ抜く野蒜のびるかな

/アオサギを驚かせたり相すまぬ

/クレソンのすぐ指近く清水湧き

/豌豆の苗の畝する畑かな

/豆苗の上を切られし根方かな

/益荒男ますらおでなく荒凡夫あらぼんぷ兜太の天に召す

 

 

倉石智證

放棄地の梅林。

藪と一緒になりつつある。

「強剪定」は枝枝をかなり荒く剪定することである。

年寄りには収穫が追いつかない。

予め強剪定することで実があまりつかないように誘導する。