/俤や春剥落の続きをり

/春寒や命短し山手線五反田で行く石川台へ

/花壇には母なる人や冴え返る

/小さき子の焼香や春もらひ泣き

/針ほどの目蓋に閉じて菊の花

/戒名は温純なりき四温なり(温純院妙節)

/漢をとこらの大泣きをして春逝くや

/母恋は涙に霞むおぼろかな子にしてみれば命短し

/花札は猪鹿蝶と梅の花

/花の名が好きだ故人の出棺す

/棺にはお便りや花折り紙でみな飛んで行け翼が生えて

/棺にはリボンを掛けてそのままに春の空へと送りたらまし

/待つ人に茶菓斎場や春の寒む

/収骨や骨しゃりしゃりと春の雨

/桐ケ谷に命燃されて春の塵

/来生は白木の箱と春浅し
/叔母さんは練馬に帰る春の泥

/兜太死スひねもす春ののたりかな(金子兜太)

/漣漣の漣漣戀戀春の闇(大杉漣)

/真青なる空に飛び出て春を待つ

/オリンピコヒロインたちのつくづくとみな可愛ゆくて笑顔誇らし

/国会はつまんないよと盛り(森友)下がるみな出ておいで春はすぐそこ

/会式の閉式となり帰り来る胸にポツンと穴の空きたる

 

「老人(おひひと)の大嚏(くさめ)して弥生尽」

弥生が過ぎて四月には花粉とともにまたお会いしませう(笑)。

 

雪ヶ谷はかなし

朝に雪降れば

人を送る

花をいっぱい入れて

「花好きの花に囲まれ黄泉の旅」

合掌

 

倉石智證

それにしても2月は亡くなる方が多いようだ。

2018,2/23アップ。

時が経つのが早い・・・。