山は白銀ですが
朝陽はもうとっくです
飛ぶは粉雪こゆきです
わたしはかける
スキーが先に先に行こうとします
林は雪にしーんとして仕舞ひ
もうそろそろお昼の時間ですね
ラーメンは売り切れてしまひました
カツカレーに生ビールは2杯まで !
野沢菜はようやく飴色に光ってゐます
ほらほら
だんだん調子に乗ってね
山は白銀です
でももう朝陽どころか
午後の陽がさあッとゲレンデを満たし
若者たちの歓声があっちこっちに聞こえ
嗚呼、風切るはやさ
嗚呼、風を切るはやさ
山はほんたうに全山が白銀に耀いて
風も景色も後ろに飛びし去って
おお、この身も
かけるよ、かける
倉石智證
