つま

「いくたびも雪の深さを尋ねけり」正岡子規

(越後湯沢にて正月)

 

/けざやかに空晴れてゆきこの国に歌会と云ふ声のことほぐ

/夫つまたてゝ君をとしたふ皇后の鬢びんしらしらと齢をし重ね

/宮中に松の緑のあをあをと声暢びやかに歌会始む

/シャンツェ飛ぶ北海道で沙羅ちゃんは3位となりし可愛くなった

(伊藤は4位に)

/この人に物見遊山がよく似合ふ千畝に遇ひにリトアニアとや(1/14)

/四海みな波が高くて春うららセンター試験やっと終わりぬ

/頑なさ春の光りにほぐれゆく黄の蠟梅の光り透きたる

/ほろほろと思ひ出話したなごころ杯にして今宵の深し

/心して昔語りを少しせむ病む人をれば病むをそのまゝ

/いまさらにがんのことなど置いといてまず一献と心あたゝむ

/懐かしき古き名前のすぐそこに思ひ出のなか駆け寄って来る

/ふれてみる頬の上気のあたゝかくすぐその下に青き息づく

 

よく来たね。よくお出でになった。

語りつくせぬ青春があって、夜がどんどん過ぎて行って、

ぼくはなかなか席をあたためられなかったけれど、

次回は是非普通にお会いできるといいね。

 

倉石智證