むっつりとしてゐるのだ

けふの暑さのやうなのだ

家の中にまで平気で這入って来てゐる

大仏さまみたいな様なのだ

胡坐をかいてゐる

まるで動こうとしないのだ

こんなことは不謹慎に決まってゐるが

不意のおならのやうなのだ

おおきな混乱をもたらすに決まっているのに

眼に見えないものなのだ

そして、とりとめもないのだ

とりつくしまもない

いっかな……

 

何かを待っゐる

息を吸う間

息を吐く間

空気の中に何かが一杯一杯になって

そしてやっと雨が降って来た

畑の作物ばかりか雑草まで

みんな一斉に万歳をして喜んでゐる

大仏さんの大笑ひ

 

倉石智證