雪付けて赤い鉄橋千曲川

/霏々ひひと降る深雪に槙の木の折れぬ

/雪ん子の木にまつわりて遊びける

/降る雪や落ちると見せて舞い上がり

/朝風呂や雪降ることも窓の外

/降る雪や味付け海苔のぱりんぱりん

/ザンと降る千斗の雪の底抜けて

/罪障の色隠し行く雪降る降る

/せっかくの柳の綿毛雪帽子

/降る雪の魚野河原を黑くして

/東倉里トンチャンリ小雪も人の冷え心

/そっと置く雪に紅葉の残しける

/かまくらや雪だるましておさなどち

/かまくらや少し食べ物持ち寄って

/花ちゃんとかまくら遊び秘密めく

/パーキング紙で折りたる内裏雛(姨捨)

/蕗の薹二つを摘めば六つ七つ(斑尾)

/トイレ場に梅と水仙飾りけり(妻が)


倉石智證