おはやうと仕事始めや去年今年

/有線が今年の春を伝へけり

/新春や七十の坂後押しぬ

/子らの声寒川橋を渡り来ぬ

/太郎冠者やれめでたいな松の内

/鰒糶ふぐぜりや胴間の声に痺れけり

/恋してむ女人高野に寒椿

/IDを忘れむとして年初め

/ウランちゃん今年はどこの空にまで

/髪型を変えて女子なの筒井筒恋愛譚や丈比べする


筒井筒井筒にかけしまろがたけ過ぎにけらしな妹見ざるまに

くらべこし振り分け髪も肩過ぎぬ君ならずしてたれかあぐべき

(伊勢物語)


/シュウーマイを手作りと云ふオーソレミヨ蒸籠せいろで蒸して湯気を話しに

/新年会わらいさざめくうからどち杯を交わしぬ顔近づけぬ

/古き家の梁の下なるうからどち時の塵ふる新しき年

/おまいさんはお元気なの遠慮はいらぬもっと呑んで

隣近所ぢゃあないかいなぁ病気自慢をもっともっと

/ジョバンニや星空の夜友送るメニエール病発作マグマの


倉石智證

うからどち(同士)=親族、血族、ご一統