霜の朝ほがらほがらと田圃道犬のうんちが湯気立てている

/目を開けて天井を見てずる寝する終わりの5分霜の寒さや

/ぶだう棚幹に寒さの噛り付く霜の化粧や陽の当たり来る

/鷺飛びしいつか心は置き去りに

/柿の実の残り少なにかたえくぼ

/起き上がりこぼし師走はとかくして

/欠礼のさびしきことや金輪際

/手まねして師走の街を渡り来てまた手を挙げて右と左に


/降る雪や湯に溶かし去る因縁の干戈かんかは昔日本海戦

/2時間半どうして遅刻プーチンさん赤い手をしてシリアから来る

/冷たきはプーチンの瞳Aleppoは巨大な墓場崩れ落ちてく

/シンゾーと呼ばれもせずに片靨えくぼウラジミールと呼ぶはむなしき

/「道のりは遠く」ではなく袖振られさらに遠のく波はちゃぷちゃぷ

/人は皆螺旋を渡り振り返るこれでいいのかこれでいいいのだ


/風がねへ日向日影を持って来る日向の風はほらあたたかい


倉石智證



■(16,12,14朝日新聞)

虐殺「投降者や家族も」 シリア政権軍、アレッポ「完全制圧」

■アレッポ東部の通りを歩くアサド政権軍兵士と市民たち。シリア国営通信が提供した=12日、AP