それがまた新たに鳥たちの言葉になるだらう

空に満ちて来る

自由と云ふことも


空の壁面に向かって指で触れれば

溜まりにこらへていたものが溢れ

滲み出て来る

それがどんなにか青い色に馴染んでいたとしても

紫陽花色に虹が佇つ


鳥たちは屋根の上や電線の上に並んで

じっと待ってゐる

それこそ新たな伴侶が来るのを

そして言葉を得て

自由になれるならば

紫陽花色の向かうに

すぐに、ぱッと飛び立ってゆく


いくつもの、大きな決断が必要だったのだ




倉石智證