私が叱られるのは私が悪い子だからだ

あゝ夕暮れ時、洗濯機が鳴いている

洗濯機はどうして泣いているのだらう

あそこでは洗濯がし終わったことを告げてくれてゐる

かあさんはまだ仕事から帰ってこない

1973高山辰雄「食べる」悲しそうに見えるわけは…

 

私がほめられたのは

私がお花を持ってきたからだ

私の少しの優しい気持ちがたぶん

街の通りを通って向かうに伝わっていったからだ

気付かなかったわけぢゃあない

 

わたしがためらったのは足元が濡れていたからだ

いい子にしてゐるから

とてもいい子にしてゐるから

わたしを

わたしたちをこれ以上虐めないで !

 

うれしいときはうれしくなって

悲しい時はかなしくなって

結局はつまり、でも

いつだって

一人で歩き出す

 

倉石智證

何人もの、何人も何人もの子どもや老人が、

建物の外や、路上に放り出される。