■笑い事ではなく、

1、には

・円高そして元安

・中国経済の減速

2、には世界経済の不安定リスクが

・“今でしょう”(設備投資・雇用の機会)と仰った黒田マジックへの黄色信号と

・企業の賃上げマインドに逆風

3、TPPのニュージーランドでの署名は来月早々、だと云ふのに

・よりによって甘利経済相の不埒、不適切な疑惑。

すべてのエンジンが危殆に瀕してゐる。


16,1,12ローレンス・サマーズ

「我々は皆、アベノミクスが21世紀の日本再生のの終わりの始まりですらなく

始まりの終わりであることを願っている



■1942(ロンメル、チャーチル)

「終わりの始まりですらなく、始まりの終わり」

もう変化が単なる「兆し」のようなものではなく、よりはっきりしたかたちであらわれてきている。

不況、逆境、気候変動(世代交代、進化をもたらす)

アベノミクスの少なくとも第一弾は、きっかけであり、よりはっきりした形で・・・・・


(第3の矢=法人税、電力市場自由化、農業)

それぞれの改革自体は有益だが、積極性を欠くとサマーズ氏は指摘する。

元米財務長官ローレンス・サマーズ氏が語るアベノミクス


前にも書いたが───


■企業のマネーはグローバル資本主義の下、国内に在るとは限らない、

M&A海外投資とそして配当や自社株買いへと回り、

人件費へと容易に下りては来ない。


そして1/22施政演説(経済)では───


「賃上げを目指し、設備投資を上積みすることで経済界と認識が一致」

「同一労働同一賃金の実現に踏み込む」

「最低賃金も1000円を目指し、年率3%をめどに引き上げる」

しかし、企業はボランティアではないのだ。

利益の最大化とスークホルダーの幸福の最大化を同時に満たさなければならない。

当然、グローバルリスクにさらされて将来不安、不確定要素の中で、

“バッファー”としての非正規雇用を抱え込まざるを得ない側面もあるのだ。

・法人税を下げる。

→これはステークホルダーの一員でもある従業員の賃金にも資する。

・社会保障費の負担を下げる。

→これも企業の競争力を高めることを以て、巡り巡って賃金へと反映される。


■しかし、非正規4割と云ふひどい状態になっているのだ。

「プロセスイノベーション」(自動化)

■プロセスイノベーション(生産工程改革)

低位と高位が大きく影響を被ることになる。

とくに極端にIT企業のグーグルなどの場合では、

基本的に人口に於いて雇用を満たすことはない。

高位の生産性へのアクセスとリテラシーーを持たない人たちは

さらなる低位へと追いやられることに。

→ボーモル効果に。

※生産性の低いところに人口移動することで、

その国全体の経済が低体温になってゆくという現象。



■2006年の統計ですらこうなってゐる。

所得分布はさらに低位へと移っていることが想像できる。


■15,8,4日経

273万人=中年フリーター:

氷河期の非正社員ら、歯止めかからず273万人に(毎日新聞)

:現在1学年が=約120万人くらいだから、

2学年以上かなりの人口が中年のフリーターと云ふことに。

→パラサイトの方たちも両親が亡くなれば無年金、生活保護へと追いやられる。



1986「男女雇用均等法」施行。

共働きの増加と云ふことは、とーちゃんの稼ぎだけではやっていけない世帯が増えた、

日本はそれだけ貧乏になった、と云ふことだ。


ここまで書いて来てハタと思ったのだが、

黒田さんはどうやって“デフレ”から脱却をなさるおつもりなのだらうか。

「期待」に訴えるのは資産効果への影響は大なるも、

人口動態としてのこれらのデフレ人口は厳然たる根雪状態に、

さらにそれが増大しつつあると云ふ現状に間違いない。



■16,1,4(吉川洋 東京大学教授)日経

(非正規4割)

しかも、中位数が雪崩を打つやうに落ち込んでゐる。

何度も繰り返すが、消費は所得の増加関数。

目標は、いかに所得を上げるかであり、物価2%が目標たり得ないことは明らかだ。

「恒産なき者は恒心なし」という。

拡大する格差の下で働く人々の心が落ち着きを失えば、

社会全体として、新しい価値を創造する力は衰弱する。


■国民の大多数は“お財布制約”の中で最大の効用を求めてゐる。

→世の中のものすごいデフレ圧力。


「恒産なき者は恒心なし」という。

それはこんなところにも───



■15,11,29日経

“14人は給食費や学用品費を払うことができな”

池上彰著『日本がもし100人の村だったら』(マガジンハウス・1028円)

「小中学生100人のうち14人は給食費や学用品費を払うことができない」

などと日本が直面する問題を著述。

“共に生きるための制度インフラ”





安倍政権は15兆円ほど近く(2011年比)の税収増があったと誇らしげに云ふが



■12,12/26就任以来

年平均で=0.76%の成長率でしかない。

しかも───


▲(2年で41兆円余り増え)

政権発足直後、安倍晋三首相は12年度補正予算で10兆円超、

13年度補正で5兆円超の対策をそれぞれ打った。


16,1,12日経

政府の非効率とは

(赤字財政の継続と超低金利にもかかわらず)→デフレのまま。

黒田マジックのお蔭てイールドカーブが抑え込まれてゐる。

ただ同然の低金利でマネーを調達できて、

しかも思い切りよく「財政出動」(体のいい分配も含む)をしてゐる。

民間企業ではおよそ考えられないことだ。

資本の投入に対して、リターンがマイナスになってゐる。

一層のこと社会保障分野を政府予算から切り離して、

民間にゆだねた方がいいのではないか。


そして───

16,1,21朝日新聞

「消費性向の高い高齢者に(アベノミクスの)果実を分配するのは正しいことだ」


しかも、どさくさに紛れて───

防衛費に=1966億円

金額を上記の各項目と比べてみて欲しい。

例えば、介護施設の整備加速は=922億円



政府予算PB目標に対して自ら───

▲補正予算=3.3兆円

▲軽減税率適用で=約1兆円

財政赤字と、経常赤字と、政府債務残高の国がどんな末路をたどったかは、

数々の歴史が証明してくれてゐる。


さて、そして世界の不確定リスクはこんな風に顕在しつつある。

むろん賃上げムードには逆風となる。

■鉱工業生産指数は景況の先行指数となる。