■女の子が山頂より舞ふやうに下りて来た。

15,8/7鹿島槍ヶ岳山頂直下。

 

ほがらほがらと山並み行けば

ほがら涼しく夏の雲

夏の雲行きゃわたしも登る

ほがらあなたの後に蹤く

あなた汗拭きゃわたしも止まる

ペットボトルに陽の光

あゝ眩しいな、緑の葉叢

すべてまぶしい山を行く人

 

ほがらほがらと山稜行けば

ケルン石積あなたがすれば

わたしマネして彼方あなたに祈る

帽子滴る汗の滴よ

雲を抜ければすぐに涼しい

 

ほがらほがらとお花畑よ

ハチも蝶々も極楽蜻蛉

よくも来たなと三千尺に

しばし忘れて踊り出す

さても楽しみ握り飯には

ほがら頬張る嶺の頂

 

谷の底よりイワツバメ舞ふ

雪をとかせる雪解の風に

ほがら疲れも下界に忘る

ほがらほがらと山風頬に

けふの宿りの山小屋の舎

たのしみ深くポケット瓶の

軽く怪しく友の足取り

ほがら今宵の屋根に星

 

倉石智證