■新井良二「いつもこんな感じですよ、でもそれよりも」

 

いつも楽しいと思ふ

まるで童心だと思ふ

あたかも花火だと思ふ

パステルの中のクジラだと思ふ

 

いつもこんな感じですよと

でも、それよりも

海に出る

浜辺に出る

さらに何があるのだらうと

潮溜まり

少年の日だ

水に映るものは空に浮かぶものたちだ

さうしてカニさんも泡も

イソギンチャクも

青い空に旅立った

 

鼻の頭に汗をかいてお昼寝

何を夢見ているのかは内緒に

夏休みの宿題はずっと忘れて

水と空が一緒になって

花火でせうか

クジラでせうか

パステルの中に

いつもこんな感じですよと

小二の夏

だれかさんの

 

倉石智證