そんな静かな語り口を知った

夜更けてのことだった

静かに花が押し開くやうに

留めやうもなく

いたるところで深い友誼を結んだ


鉄砲の撃ち方と、歩き方を教わった

畦道を行進してゆく

元気に声を出して

それは友情なんだと思った

花の頸を次々と打ちすえてゆく

たちまち大地に血のやうに広がった


生きたままなんてやだね

深い友誼はすぐに裏切られて

密告され、溝どぶの中にあっけなく捨てられた

家屋のどこにも隠れる処はない

そして、しずしずと行進は続けられ

川岸近くまで引きずられて

最期は花の首を打ちすえるやうに撃たれて

転がった


なにしろ春先や初夏になるころまで

いたるところで死者の魂が浮かんで来たと云ふことだった


倉石智證

教科書検定。

政府の「見解」が明記された。

中学生の全教科書がそのやうになされた。

国民主権から国家主権へ。

基本的人権───

自分で考えてゆく・・・・が、

弑されてゆく。