よからう
それはめでたからうと云ふことになって
指をまるめて輪の中に
入れたからうと
うれしからうと
ぎしぎし縄を綯なふ
幣ぬさを下げる
西に祈る
うれしからうと
輪の中に潜り
輪の向うに踊り
足を上げ
手を打ち
手を打ち、足を上げ
肩につかまり
肩につかまらせ
肩につかまらせ
肩につかまりて
よからうて
うれしからうて
ぎしぎしと縄を綯ふ
幣の向うに
社の後ろに回り
大杉の後ろに
暗闇の暗がりに
暗闇の中へ
それはよからう
うれしからうと
やれめでたからうと
手に手をとってみんなが消へてゆく
倉石智證