詩なんて
おならみたいなもんだから
いつも出る、
雲に似てゐる
出雲でる
花、はと、豆、
出雲八重垣
垣根に朝顔が咲いて
ひとつ、ふたつ、みっつ
八重垣が雲の上に出て
愛されてゐるんだなぁ
詩なんて
曖気おくびみたいなものだから
やがて子供は喇叭を吹く
喇叭吹く
細長い金管の喇叭の先に小人たちが生まれ
小人たちが空に踊る
それこそにぎやかに
花、はと、豆、
いつもゆく、
出雲出る
穴と云ふ穴から芽が出て生まれる
ほとからは麦
尻からは豆も
おおげつひめ
とようけのおおみかみ
唾も、よだれも、
愛されているんだなぁ
喇叭吹く
辻を行く豆腐屋の喇叭はほんたうに少し物悲しく
いらんかねへ
朝顔の花のうすむらさきに
むらさき色に夢を見る
夢に眠る
花、はと、豆、
倉石智證