小さい秋見つけた
あの障子の破れ眼のあの向かうに
ビードロの赤い眼を見つけた
古い時代は今よりもさらに寂しく
人買いが土間の入口にうろうろする
鎌を研いで
月の形にきれいにする
誰かさんが、だれかさんが
お嫁にもらってくれりょと
石けり、けんけん、
メンコでぽん
いぢわるいっぱい、
縄跳び向かう
知らないふりして背中を借りて
顔を振り向け
鬼ばかり
韮の花咲く垣ばかり
蝶々ひらひらレースの花に
破れた翅などだれが知りょう
土手の長さに帰って行けば
道にはぐれて曼珠沙華にくい
にいさんもんどりうって、頸を打つ
棒で頸打つ泣きながら
赤い花なら曼珠沙華
とほくで呼ぶのは母の声
お背どにそろそろ日暮れが落ちて
やさしいばかりのお母さん
塩のおむすび外で食ぶ
倉石智證