われわれの悪い癖

Aging warehouse

そしてなんとなくみんな腐らせてしまった


手指を出さないで

顎門は引き締めて

陽の方角は確かなの

月はあそこに冷へて来て

水門は閉めた

鏡のやうな水面を狙って

石を投げる

一つ、二つ、三つ・・・


葡萄は丘の上の畑から摘んで来ます

若い女性が素足のままで踏みつけて

竈のまへに婆さまは

やたら張り切って火をくべて

お釜に湯がふつふつと沸き立って

婚姻は難しいのですね

あんなに陽気に窓窓には灯りがついているのに

王子様は馬車に、通り過ぎてしまった


一つ、二つ、三つ・・・

そしてまた

一つ、二つ、三つ・・・

華やぎは五つまで

そして若い娘もいつのまにか老いてしまって


おかあさま、忘れないでね

人はみな生ものなんです


倉石智證