やれやれと原潜の鋼板を波が洗う

やれやれといつもの灰色の空をくるりと鴎が飛ぶ

いい、そのままでいい

ライ麦畑でつかまへて

国旗を曳き下ろさなくても


All eyes on Scotland, since 1707

海の彼方、地球の裏側では

でも、たった一人の命さへ亡くなることなく

polling place

あゝ、今夜は乾杯だ


勝った方も

負けた方も

それこそ極上のスコッチで

舌の下に香を寝かせる

300年と云う歴史の快美を

今宵は酔いしれるがいいのだ


エクスカリバーは岩にかえって鎮まり

ショーン小父さんも笑ってゐる

大ブリテンはそのままになった


倉石智證

If a body meet a body

Comin thro' the rye

if a body kiss a body,

Need a body cry?


スコッチはライ麦からつくられる。


故郷の空

(大和田建樹おおわだ たけき)


夕空はれて あきかぜふき

つきかげ落ちて 鈴虫なく

おもえば遠し 故郷のそら

ああ わが父母 いかにおわす


1888「明治唱歌第一集』中の1篇として発表された。