■(14,8,30日経)

ウクライナ親ロ派、支配地域を拡大 ロシアが和平交渉にらみ加勢

28日、ドネツク市郊外の破壊された戦争記念館に向かって歩く親ロ派の兵士=ロイター


新米が届いた

槿むくげが咲いた

あゝ、なんと云ふ距離でせう

ヒマワリが花に崩れてゆく

明らかに体重オーバーなおまわりさんが自転車をこいでゆく

あゝ、なんて云ふ遠い距離なんでせう

またしても防衛省の塔屋を越えてヘリコプターが翔んで

残土の蝉が鳴き声を降らせる

それはまたかく離れがたい距離、なんでせうか


そして、

そして、

この真昼にすべて人類は化石になるのです

何千年かの後でこの遺跡の傍らで

人類もかすかな化石になる

虫の死骸か何かのやうに真っ白になって

ほろほろと清潔に崩れ折れる

頭蓋骨をまちがへてうっかり踏んで

或いは人類以外の誰かが感じてくれるのです


大砲の弾は飛ばない

まったく信じがたいほどに音もしない

やたら空は広くて灰色で草木もなく

多分、その頃には

アンモナイトの次に立派な化石になって

微かにやや悲しげな放射能を帯びて


時間と云うのはみんなでゐるから時間なのだ

世界にたった一人でいるなら

時間なんていらんだらう

あゝ、

すべてすべてがなんて遠い距離なんでせうか


倉石智證



■(福岡伸一14,8,31日経)

示準(しじゅん)化石というものがある。

それが見つかることによって地層の地質年代を特定することができる化石のことである。

たとえば、ある種のアンモナイトはジュラ紀の、三葉虫はカンブリア紀の示準化石となりうる。

そして、福岡伸一先生はこう続ける───

何億年か先、人類は示準化石となる可能性が高い・・・