パレスチナ、見えぬ停戦 イスラエル、ガザ攻撃1週間
エジプト、仲介に消極的 米国、調整力が低下
14日、パレスチナ自治区ガザで、
イスラエル軍の空爆で破壊された建物を背に嘆く女性=ロイター
われわれは相変わらず途方もない
人類の悲しみの系譜の中にゐる
われわれは相変わらずとてつもなく
無秩序な放縦のなかにゐる
とぼとぼと凍りつくやうな冷暗の中を歩いて来たものだが
ぢりぢりと背中ごと灼ける熱砂の中を渡って来たものだが
あゝ、この平安な水を湛えた球形よ
ネアンデルの歌が聞こへる
ネアンデルは確かに死者に花を飾った
恋人同士の時もさうだったが
歌を唄って聞かせてあげた
そして、歌はことごとく詩ったへる(ウッタヘル)になって
神は狩猟にと若者たちを狩り出したのだ
花輪の芳かぐはしきは戦士たちの胸に
死者たちの血は未だあたたかく乾くと云ふことはなく
母も娘もみな胸に取りすがって泣くばかりだった
───それからアルタミラにバイソンが踊り
あれから、そして
どのくらいの時が経ったのだらうか
まだまだ人間には云ひきかせてあげたいことがたんとある
風の音が鳴ると、
人を寄る辺なき民とする荒野の闇がしのび寄ってくる
(内田洋一14,7/19日経)
