喰っちゃ寝、と云ふが
あれがわたしのミネストローネ
カンナ花咲く
むらさきイモ食べた
畑の向うから小人たちが一斉にこちら目がけてやって来る
小さな三角の文字のやうな農具を振りかざし
手に犂のやうなものまで
露を浮かべる里芋畑の葉の下裏を
もう私の云ふことが聞けないのか
わたしの云ふことが正しいとばかりに
眼はホウズキのやうに赤く輝き出し
一斉に箱のやうな野の涯から、溢れ出て来る
小人たちよ、無像に溢れ出て来るものよ
わたしに、
私たちに何か云いたいらしい
土塊の上を、雑草の隙間を
何かわけのわからない言葉を吐き散らして
見る間に畝と云ふ畝を埋め尽くして
駆けめぐって来る
その内の一人がやおら壇上に立つ
カンナ花咲く
涼しげなわたしのミネストローネ
小馬鹿にしないで
鳥よ、
屋根の棟の上に
村へと続く電線の上に陣取ってないで
なんとかしたまへ
掘り抜き井戸の水が
大きくまた、
揺れ出した
倉石智證