「亭主の好きな赤烏帽子」

すべては死を避けて生を得やうとするものだから

そこから先は

あまりにも

あまりにも

あゝ、運命のやうなものがたくさんこさえられてゆく


チッ、チッ、チッ、チッ、チッ

Aa、Aa、Aa、Aa、Aa

A-T、T-A、C-G、G-C、

生まれたものが休みなく結ばれてゆく

片時も休みなく


(DNA)TACCTCCTGATT
(RNA)AUGGAGGACUAA


コトコトコットン、コトコトコットン

ファミレドソラシドレ

ベンチにゐて音楽を聞く

小鳥は枝の上に囀りなかなか下りて来やうとしない

突然、水が下から上へ流れて

そんな莫迦な ! !


気分が爽快になる

A-T、T-A、C-G、G-C、

A、ha、ha、ha、ha、

生まれたてのものがすぐに運ばれてゆく

すべては自己リレーして

あゝ、また下層階級が生まれた

木々は、緑だ


倉石智證
「亭主の好きな赤烏帽子」

■インシュリン(ホルモン)もたんぱく質の一種。

膵臓のランゲルハンス島のβ細胞で作られる。

たんぱく質が出来るまでには───

①RNAポメリラーゼがDNAの必要な部分に付着する

②DNAを鋳型として「転写」→mRNA(メッセンジャーRNA)

③mRNAはrRNA(リポソームRNA)に取り込まれて、通過しながら

④tRNA(トランスファーRNA)はrRNAにアミノ酸を運んで来て

⑤rRNAでmRNAのコドンはたんぱく質に「翻訳」される。

たった20種類のアミノ酸から

→およそ10万種類のたんぱく質が作られる。


「亭主の好きな赤烏帽子」

(webより)

DNAの塩基は、4種類。

アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトニン(C)。

DNAは、二重らせん構造。塩基の組み合わせは、相手が決まっていて、

(DNAの二本鎖)A→T、T→A、G→C、C→G。

RNAポメリラーゼが働いてDNAを鋳型として「転写」

→mRNAが作られる。

たとえばの具体例として、塩基配列を書いてみると。
(DNA)TACCTCCTGATT
(RNA)AUGGAGGACUAA

DNAからRNAに転写される時、やはり、塩基の組み合わせは、相手が決まっていて、

ただA→U、T→A、G→C、C→G(A→TがA→Uとなるところが、ちょっと異なるが)。

そして、このRNAの塩基配列が、3文字1組で、アミノ酸に対応する。

塩基は4つで、3つの塩基で一つのコード(文字=たんぱく質に対応する遺伝子)に。

コドンは4*4*4=64通りとなる。

(例題では)RNAの塩基配列を3文字ずつ区切ると、以下のように。

AUG GAG GAC UAA


AUGは、アミノ酸のメチオニン(開始)に対応、

GAGは、同じくグルタミン酸に対応、

GACは、同じくアスパラギン酸に対応、

UAAは、終止を意味します。