気の毒に…

言葉にならないね

レールが雨に濡れてゐる

きっと、この踏切から飛び立っていったんだね

たましひが───


線路わきにみるみる花が捧げられてゆく

訪れた人たちはみな自分のことのやうに一生懸命お祈りをするのだった

なかにはこんな小さな子どもさんまでゐた


倉石智證