そのやうにまるいもののやうな形象の中に

くるくるまわる糸車の

糸にほつれて

あそばうは、わたしに呼びかけに来る


夢中になって

夜に、青蚊帳の中に眠る時も

昼に、青座敷に躰を横たへる時も

わたしの肩辺近く

舞ひ降りて

くるくると親しげに

あそばうは水に溢れて

さらさらとわたしを濡らし


丘の上にふたりの将兵が立ち

あそばうはくるくると空に舞ひ上がり

一人は諾と云ひ

一人は否を云ふ

けふ、一人の人の葬送があり、

黒衣に長い列に、

ばあ様は並んだ

自分と年端も同じの


親しげに遊ばうは、

親しげに遊ばうは、

そのやうにまるいまるい形象の中に

くるくるとすぐの私近くに来て

あそばう、

と声をかくる


倉石智證