「亭主の好きな赤烏帽子」


「亭主の好きな赤烏帽子」


「亭主の好きな赤烏帽子」


「亭主の好きな赤烏帽子」



「亭主の好きな赤烏帽子」

絶峰峨々たるの山

開豁かいかつとして巌礫に自然じねん

玄牝げんぴんの潤す、流沢岩にあたって奔然

青松峰々に風のわたり

渓声、峪に落ちて、乳白露天に増す


脚を伸して見れば只に絶景

人間、只、驚いて口を閉ざし

仰ぎ見る四天の穹そら


彩雨時に過ぎて

風にオーロラす深山の宿

谷川の音に不意に鳥の声を聞き

訝しむ、媼は欄干に倚りて

窓外にあらためて景色を探す


何れにか七月、

雨天豁然かつぜん焉んぞ凱風快晴

囲繞いにょうする青山登り来て

再度我、

露天を浴せんと欲す


倉石智證


「亭主の好きな赤烏帽子」

改築して2年、内風呂も小ぶりながら清潔そのもの。

露店は峨々たるの絶壁に囲まれて、

野性、神妙を感じます。

天然の露天にポカンと浴しておれば、

四時を忘れ去って、元気が体内に集まって来るやうな気分になります。