「へいわってすてきだね」
沖縄県与那国町立久部良小1年、
安里有生君(6)
へいわってなにかな。
ぼくは、かんがえたよ。
おともだちとなかよし。
かぞくが、げんき。
えがおであそぶ。
ねこがわらう。
おなかがいっぱい。
やぎがのんびりあるいてる。
けんかしてもすぐなかなおり。
ちょうめいそうがたくさんはえ、
よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。
みなとには、フェリーがとまっていて、
うみには、かめやかじきがおよいでる。
やさしいこころがにじになる。
へいわっていいね。
へいわってうれしいね。
みんなのこころから、
へいわがうまれるんだね。
せんそうは、おそろしい
「ドドーン、ドカーン。」
ばくだんがおちてくるこわいおと。
おなかがすいて、くるしむこども。
かぞくがしんでしまってなくひとたち。
ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。
このへいわが、ずっとつづいてほしい。
みんなのえがおがずっと、つづいてほしい。
へいわなかぞく、
へいわながっこう、
へいわなよなぐにじま、
へいわなおきなわ、
へいわなせかい、
へいわってすてきだね。
これからも、ずっとへいわがつづくように
ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。
(原文のまま)
子供の眸って
なにかもっと別なものを見てゐるんだ
子供の目ってだから大人とは違ふ
やはらかい水のやうで
いろんなものに溶け込んでゆく
平和っていいね
っていふとき
やはらかく家族やおともだちのことを考えてゐる
亀が碧い大海原を泳いでいる
サトウキビ畑はざわわ
馬がひひんと啼く
猫が縁側で笑ふ
みんなみんなほんたうのことだ
平和になればほんたうに、やさしい心が虹になる
ガマの天井に水が滴り
もう少しで手が届いたものを
1フィートフイルムのなかでは土まみれの女の子が小刻みに震えてゐる
こっちをしっかりと見てゐる
ガマから出て来た白旗の少女はもうすでに笑ってゐる
笑顔になって、
眼の前の善意のやうなものがきっと見えたんだね
みんなみんなおんなじ年頃の子どもたちがゐて
けふは詩を読む子供がゐて
やさしい口調で口から出る言葉の
子供の口ってなにか別なもの読んでゐる
風のやうな
空のやうな
海や水のやうな
手にあって、手にないやうなものだ
大人たちはそれを聴いてゐて
あゝ、とんでもなくなにかをなくして来てしまったんだと
出るままの涙をそのままにして
みな、涙、のごはず
涙をのごふことはなかった
倉石智證
“白旗の少女”こと比嘉富子さんも沖縄戦終結時に6歳だった。
このあまりにも衝撃的な
1945ジョー・オダネル「焼き場に立つ少年」(長崎原爆資料館蔵)
この少年もおそらくほとんど同年齢くらいではないのか。
さあ、憲法9条をどうしやうか。
集団的自衛権は、
強い日本を取り戻すって、なんなのだらう。


