夏落ち葉を止めて置きたまへ、少し

夏落ち葉を止めて置きたまへ、少し

いましばらく陽の力が鎮まるまでに


槐の花がいつの間にか莢を付けた

風が吹くと莢がふれあい天の奏楽を奏でる

ヒマワリの種が急に黒ずんで重たげになった

夏落ち葉の色は黄なる色に

ヒマワリの花の縁の色はこれまでいじょうになく、萎れ

爛れ

茶色になった


おまいはもう少し待っているかい

ここは涼やかな槿の花咲く通り

しずしずと紫のベールを肩に

あゝ、夏が

あの大きく傾く太陽の

瞬時の若さが

今となっては、駆け足で過ぎてゆく


倉石智證