マルクスのおじさんに会いたいな、と思って
マルクスのおじさんにどのやうにでも接近したいなと
マルクスのおじさんはどこに
いきなり、「労働価値学説」と来た
「星に願いを」
チャップリンのおじさんが黒いどた靴で
あるいは黒いこうもり傘で
そんなに働いたりしてはいけないと
やはり、愛だ
主ぬしと居たいのよ
櫛が落ちてる四畳半
鳥を殺してまでも
これは、経済学ではない
道行きもあはれに
しかし、労働を全く無視したら
愛すら成就できないではないか
たすひくかける、が大忙しでやって来た
その傍らで割り算が苦虫を嚙み潰したやうな顔で
やはり苦手なんだなぁ
マルクスのおじさんは髭のおじさんだ
全世界に向かって人間の全的平等を訴えた
格差ゼロはいいじゃないか
マルクスのおじさんは他にモノと事からの全的な自由を定義して
モノの究極はマネーで
もろもろのマネーにまつわる呪縛から解放されるために
買うことではなく分配することにした
あとは事である
事の究極と云へばもうこれは神しかいない
神から紡ぎだされる物語の亡霊
ロゴスはしゃべり過ぎた
マルクスはこれをとことん憎んだ
おかげでライナスはびっくりして今でも毛布を口に噛み
片時も手放すことは出来ないでゐる
安心毛布を引きずりながら街中の橋の真中まで来ている
橋の下を流れゆく水の流れと
さらに、さらに、さらに
で、経済ってなんだてんだ
で、雄蕊と雌蕊がね
好きなのよ
あゝ、こんなにも愛しているのに
知らぬ気に
蝶々がけふも飛びかってゐる
いや、妻が焦れば焦るほど
蝶々は山椒の葉に急降下してくる
妻のすぐ目の前で激しく妻を威嚇するのだ
おゝ、経済はすぐそばにあるんだね、
眼の前に
ところが今年はスズメバチが山椒の木のまわりに飛ぶようになった
あれは、一体
うまくできているんだね
凶暴なスズメバチの下顎
河の流れに目を落とすライナスの眼に浮かぶ涙は
だってマルクスのおじさんのでは少しも割り切れない
ところがにっちもさっちもいかないはずが
ゴーヤが雄花を一気に最初に6つも7つも咲かせた
雌花はたったの一つだけ
妻がさりげなくやって来て、いきなり
その一つ咲いた雌花を摘み取ってしまう
おゝ、それこそが勝利への近道だといふ
摘まれた雌花の遺伝子は生命の焦りに
それからはせっせと雌花を盛んに咲かせるやうになるんだと
雄花が景気よく咲いて
あゝ、いい匂ひに虫たちがどっと押し寄せる
完璧な愛だね
昼も夜も、夜も昼も、働いてゐる
経済とは「経世済民」、人間ばかりのものではないんだね
光り得るものたちよ
生産し、物流し、貯蔵し、循環する
神こそなけれ
なこそ
ライナスはまたしても落ち着かない素振りに
今朝も胡瓜がよく採れた
たった70円の苗からもう30本以上も
よくできたものだこの生産性
固い約束
神のしろしめす
おそらく、ロコモーションはずっと前から始まってゐる
マルクスおじさんでさへ生まれたばかりは可愛い赤ん坊だったのだ
ライナスはそのことを知っているからまた泣きぬれる
遺伝子は気まぐれなんかではない
無数のアミノ酸が意識を形成する
膨大な宇宙雲の中の心地よい感じなのだ
それらが手を結ぶ
無意識が結託し
歌い、喋り、歩き、ダンスもする
歩く、なんていうことに関しては意識したこともない
それなのについ最近、孤独なジョージが死んだ
e⁻は水の流れのなかで
電子の振る舞いが好き好き、嫌い嫌いを生み
おそらくは化学反応が意識となる
lonesome───
それにしても孤独はたへきれない
意識の存在の意味は
意識は何のために存在し続ける
長い長い時が経ったのだ
自由なんて生まれるずっと前
交換なんて生まれるずっと前
宗教や法律なんかが生まれるずっと前のことだ
"On the Origin of Species by Means of Natural Selection,
or the Preservation of Favoured Races in the Struggle for Life"
「種の起源」と「「自然淘汰」のことだ
マルクスのおじさんはそのことを思うと
思はず実のところ眼がしらが濡れてしまふ
どこにどうして生まれるかは自分では選択できない
in the Struggle for Lifeのなかで
濡れ手に泡
なんていうこともないわけではなかったが
たいていはぼったくり、であり、
法外なことであった
人は働いて、たくさんなものが売れれば売れるほど
自分は安くなる
たくさん作れば作るほどモノの世界が広がり
自分の世界が狭くなってゆく
より早く、より遠くへ、よりたくさん
ドーパミンは“もっと”を欲しがり
側坐核は昂奮をスパイラルする
接近か、or、回避か
闘うか、逃げるか、怒りに身を震わせるか、
不安にしゃがみこむか
価値は価格に収れんするのだ
ところでこの時代は
資本家と労働者は分断され
市場価格は労働価格には反映されない
鶏さんの卵、牛さんのミルク、あるいは耕作に
卵もミルクも市場出れば価格が付けられる
耕せば麦もジャガイモも収穫できる
だが、鶏さんには卵を生み続けてくれるだけの飼料が
牛さんには健康にミルクを生みだし続けてくれるだけの飼い葉が
そしてついに人間さまにも
明日も同様に工場で働いてくれるだけの賃金だけが支払われると云うことに
だが、鶏さんも牛さんも
卵とミルクを生み出さなくなったら餌(賃金)をとり上げられ、
ただ、屠ほふられてしまうに過ぎない
労働は商品となって今では市場で取引される
鴻海の窓からまた人が落っこちて死んだ
そんなことをするのは人間だけだ
あまつさへ
鴻海のテリーはシャープを強請っていると云うではないか
株式で会社の資産や資源や人材や、
それに時間までを支配しようとする
ホールディング
おゝ、抱きしめたい
それまでにして
しかし、愛ゆへにでははなく
greedyにはdisagreeだ
類まれなる人たちよ
日ごと大英図書館に通いづめ、
膨大な熱意と夢物語を残したものだが、
希望は曲解され、後世に託された
死屍累々たる歴史が残され、
ローンサム・・・・
さみしいことはさみしいが、
この死出の旅に吹く風は心地よい
ちゃうどセザンヌがリンゴを描き始めたころ、
マルクスおじさんは屹度痩せたリンゴを口にしたに違いない
ライナスは安心毛布を口から離し、
マルクスおじさんはいい人には違いないが、
でも、神を信じないとはどういふことだらう
と考え込んだ。
倉石智證
1859ダーウィン「種の起源」
1859J・S・ミル「自由論」
■大衆の専制
■少数の専制
■言論、思想の自由市場が衰えると知性が特に堕落する
→経済危機
→戦争
1859マルクス「経済学批判」
「利潤」、「地代」、「価値」、「価格」などのテーマごとに批判的なコメントをつけてまとめた。
1867マルクス「資本論」第1版
普仏戦争(1870,7月~1871,5月)に敗れた結果、
鉄鉱石と石炭の豊富なアルザス=ロレーヌを失い、
莫大な賠償金を課せられたフランス経済は大きな困難に直面した。
国内経済の不振で資金は有利な海外投資に向けられ、
ロートシルト(ロスチャイルド)などのユダヤ系の金融資本が
国民の零細な貯蓄を投資に引き入れ、東ヨーロッパなどへの投資を行った。
しかし、1882年には金融恐慌が発生し、
多くの投資銀行が破産に追いやられた結果、
貯蓄をなくした人々は金融界を牛耳るユダヤ人への憎悪を昂らせた。
一方、保守派と軍部はドイツに対する報復と熱狂的な愛国主義を煽り、
1880年代後半には、ドイツへの復讐を叫ぶブーランジェ将軍が
右翼・軍部の支持の下に独裁政権の樹立を図る事件を起こし失敗していた(ブーランジェ事件)。
1883年3月14日、
亡命地ロンドンの自宅にて、肘掛け椅子に座したまま逝去した(65歳)。
マルクスは、彼が亡くなる直前まで精力的に執筆活動を行っており、
彼の元には膨大な草稿が遺されていた。
そして彼の没後、遺された草稿に基づき、
彼の意思を受け継いだエンゲルスが
1889年に『資本論』第二巻を編集・出版、さらに
1894年には、第三巻の編集・出版が行われた。
経済がすべてを支える基本構造だとするマルキシズム。
意識は形(生産諸段階、諸構造、諸法則)によって導き出される。
政治問題や社会問題(上部構造)、法的空間さへ下部構造(経済)によって・・・・
しかし、人間の作り出したシステムや生産諸関係が人間の手を離れ、
逆に人間を敵対的に抑圧する状態、すなわち疎外が発生することを示唆した。
→チャップリンの映画に。
日本最初の電力会社である東京電灯(現在の東京電力の前身)が設立されたのは
1883年(明治16年)のことである。
1883年から1939年3月まで。
民有民営の多数の電力会社が主たる存在で、
それに地方公共団体が所有・経営する公営電気事業が部分的に併存した。
次が1939年4月から51年4月まで。
民有国営の日本発送電と配電会社9社が
それぞれ発電送電事業と配電(小売り)事業を独占した電力国家管理の時代に。
郭台銘(テリー・ゴウ)鴻海創業者、現会長。
「今の株価なら、丸ごと買えるのだゾ」となむ。