びびでばびでぶ

アリスは落ちた


つつましやかな讃美歌のやうに

屹立した白の

幾重にも重なった

白の諧調を登る


なつかしや

なつかしや

そも、

汝はどこに隠れたもふたか

いで、あらはれよ

その白の

奥深くに息づく翳りよ


杯を奉げる

ストンと落とされた衣裳の影の形の

その白の諧調をかけ巡る

ああ、なんと豊かな

豊丘よ

笑み咲れるかけひき


なつかしや

肌の白の重なり

翳りの

そも、汝は

どこへ

びびでばびでぶ

アリスは落ちたか

陰茎の中に残ったかすかな芯のやうなものだけに


倉石智證