11,8/4(木)曇り雨
問題の根本とはず復活す児童子供で夕陽が暮れる
民自公、児童手当復活で合意。
3日夜、都内で政調会長会談を開き、
来年度から子ども手当を廃止し、児童手当を復活させることで合意した。
来年6月から世帯主の税引き前年収960万円程度の所得制限を。
(内閣府)年収300万円以上の20~30歳代の男性既婚者の割合は3~4割に達するが、
300万円未満は1割ほどにとどまった。
50歳時点で一度も結婚したことがない生涯未婚率は30年には
・男性で29.5%、
・女性で22.6%になる。
10年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産むとされる子供の人数)は1.39で、
将来の少子化は深刻。
単身世帯増に歯止めがかからない。
児童虐待など問題の根本に深く降りていかないで
生活消費に消えてしまうバラマキこそは諸悪の根源である。
児童手当を出しても出生率は上がらない。
児童手当を出しても児童虐待は収まらない。
児童手当を出しても民需は盛り上がらない。
児童手当は飲食や、下手すればパチンコなど遊興に消えてしまう。
一体何を考えているのだらう。
さしあたり、さしあたってと大臣のはやり言葉はあたりさはりの
「さしあたって大丈夫、健康に被害がない」
で済む問題ではなくなってきている。
眼に見えないものに対して国民の真の不安。
介入のありて蝉なくしぐれかな
驟雨が過ぎて、雄二からTEL。
介入があったとのこと。
政府のやることはいつでも遅い。
蝉がひとしきり鳴いた。
とぼとぼと坂を上がれば思ひだす月下美人の一人きりなり
月下美人とはそのやうなものだったのだらうか。
深夜からまた雨になった。
11,8/5(金)晴れ
惚れぼれと明けゆく空の棚田かな
全山の蝉鳴きやまず青嵐
季重ねのやうな・・・
うたてしと叫ぶゴーヤの暑苦し
晴れ曇り、蝉が鳴き出す。
みぃんみぃんと。
「うたてし」
1 嘆かわしい。情けない。
2 気に入らない。いやだ。
3 心が痛む思いである。気の毒だ。
秋の田の 穂向きの寄れる 片寄りに
君に寄りなな 言痛くありとも(万葉集但馬皇女)
「こちたく」こちたくありとも───人の噂がきつくても、と訳す。
稲穂のように寄り添いたいのよ
「こちたし」(動詞)
1,大げさだ、仰々しい(≒ことごとし、ところせし)
2,うるさい、わずらわしい「こちたくののしる」
「こちたく酔ひののしりて、うたてしくらうがはしき事ども」〈栄花・つぼみ花〉
気に入らない。いやだ。
「乱がはし」
1 乱雑である。むさくるしい。
2 騒がしい。 騒々しい。
3 無作法である。
「うたれさせ給ひけん宮の御運のほどこそうたてし・けれ」〈平家・四〉
───気の毒なことである。
莫言
田植ゑて蛙鳴く聞くせぎに追ひ
せぎに追い出す。
妻のお母さんの実家では小さい頃、
そのやうに追い出した蛙を捕まえて食べたさうな。
「せぎ」は田んぼに水を入れる水路、また、「裏の せぎで 洗濯してくる」
■莫言ばくげんさん。
中国で最もノーベル賞に近い作家と目される。
今年邦訳された長編「蛙鳴(あめい)」は
共産党政権下で続く「一人っ子政策」が主題。
産婦人科医として多くの生命を世に送り出す一方、
党の方針に従って中絶手術を行ってきた「伯母」の歩みを
日本の作家にあてた書信や話劇の体裁で描き出す。
「小説は芸術」という確固たる信念がある。
「小説家は言語の美を追求しなければならない」。
ユニークな人物造形、ユーモラスな語り口。創作の源泉は様々という。
最も影響を受けたのは「民間の口語」と明かす。
方言である。
どたばたも収まったがに大統領8/4日Happy Birthday
と思いきや今日はNY株式市場は500ドルの下げと云ふ手洗い洗礼を受けた。
オバマ大統領は8/4日で50歳のお誕生日。
債務上限引き上げは議会を通過したが、
茶会党の突き上げに共和党もすったもんだ。
市場は厳しい見方をしているやうだ。
11,8/6(土)晴れ
「原爆忌」である。
夕日その重さに沈み広島忌息を吸うことさへも「わたし」は
息を吸うことさへも「わたし」というものは
とことん他のものによって生かされているということだ。
そこに生きる私という肉体は
そういう歴史がかたちづくったもの以外のなにものでもない。
ひとの肉体は単に眼に見える生物学的な輪郭で測られるようなものではない。
歴史的身体なのである。
あらゆるもの事が「未解決」であるということを
「私自身の傷」として認識しない限り戦後も歴史も解決することはない。
自身の歴史的身体の在処を探るこのいわば沈思こそは、
歴史に対する最も大切な市民の在り方となるはずだ。
(俳人・横澤放川)
山口勇子「おこりじぞう」広島市
おこりじぞうは、いつも笑顔だった
地蔵の顔が原爆の悲劇を前に憤怒に変わっていく話だ。
「うっくん、うっくん、うっくん」
と石(いし)じぞうの なみだの水(みず)を のみました。
人びとも、家いえも、学校も、そして 石じぞうも、
目の くらむ 光の なかで 息を とめたとき、
ぐわ、わ、わーん 広島の 町は 大ばくはつしました
一、昨八月六日、広島市は敵B29少数機の攻撃により相当の被害を生じたり。
二、敵は右攻撃に新型爆弾を使用せるものの如きも詳細目下調査中なり。
人類が初めてこうむった核の惨禍を、大本営は全文これだけの発表で済ませた。
しかし「新型爆弾」なる言葉に、人々は異様な気配を感じ取っていた。
「少数機の攻撃」で「相当の被害」なのだ。
徳川夢声の日記には
「牛鍋の煮つまる如く、ありゃありゃという間に終局となるは、
今や一国の問題でない」とある。
「地球という鍋の人類という代物が、
ジューと相成るのは案外近き将来ならん」
新型爆弾と聞いてたくましい想像力をはたらかせた夢声が、日記に残した句をひとつ。
「人間も蝉もなきつつ焼くるなり」
朝食前に軽トラで巨峰の出荷、
百日紅の枝寄せ、ゴミの穴掘り、トマトの棚のくい打ち,溝浚い、
朝食───
葡萄の収穫(大明神)、パッケージ、
昼食───
昼寝。
棚下、屋敷、大明神、(一時除草機をかけようとして、驟雨)。
正弘、函作り。
今村さんちに個選のパーケージのフィルムを借りに。
じ様、七半ななはんの函作り。傘のホッチキスの針はずし。
甲子園と、広島VS巨人、
夕食───
天ぷらとうどん、鯛のお頭の煮付け。
堰川に市川大門の花火を見に。正弘の車にじ様が。
ひどい降りの雨は上がった。
夕方にようやく始めてのカナカナゼミ、蜩が鳴いた。
一入、死と生と、故郷が恋しくなった。
しかし、明日がもう立秋ということになる。
ひとしきり雲を境に遠花火
晴れ曇り、夕立、けふはめまぐるしい。
市川大門にたなびく雲、上と下とに分かれる花火の大輪。
山百合の薫るあしたの幸さきはひに堪へざればただ黙しゐるのみ(菅原薫)
清らかな月光つきかげあふぎ育ちたる竹の敷布に涼やかに寝ぬる(田中ヨネ子)
働きてはたらきて逝きしひとの眸めのじっと見据ゑる朱夏の青葉を(平野由美子)
これは屋根これはおててのような棕櫚影から影へわたってゆけり(杉本葉子)
「震災」
瓦礫にあらず我が家にあらず溽暑大船渡市(桃心地)
三月の十一日を生きて詫ぶ(田口昭子)
逃れ来てまだこの世なる夏料理(木戸月彦)
松蝉の一つが落ちて万のこゑ(高野公一)
防護服ビール飲みたし家帰りたし(山本裕二)
原発に掻き回されて国暑し(植木緑愁)
海行かば島国の夏山行かば(矢尾隆)
緑蔭や節電といふ非文明(山田正雄)
何もかも忘れたきため蛍追ふ(山村昌宏)
大空を見よと噴水高あがる(鬼沢徳三)
海胆となりて海女恋ふ施餓鬼かな
崖(きりぎし)に歯ぎしり夢に妻が出て
崖に虫追ふ秋のたちにけり
海鞘ほやおやと海に出でたり夏休み
わけ知りの女つましき軒の百合
母に侘び父に侘びして海蛍
滝祀る平家の裔すえも加はりて(岡 望)
穀象の全速力を目のあたり(七木田清助)
11,8/8(月)晴れ
いい人の今朝亡くなりて百合の花親しき者の顔の朝露
洋一が泣いた。
ごく最近、最後にお見舞いに行った人の話では
眼も口も開きっぱなしだったということだった。
性同一障害の方の死はつらい。
姻族にもみんな秘密にしていた方が多いのだ。
二丁目からまたいい人が亡くなった。
(月)梅雨晴れのやうなお天気である。
山梨より帰宅。
逢ひたいな迎へ火を焚き手を合はす高田松原松燃へ上がる
復興11,8,9高田松原の松、地元で迎え火
「大文字」使用中止で遺族らが祈りの言葉などを書き込んだ333本の薪が8日夜、
同市で「迎え火」として燃やされた。
当初は京都市の伝統行事「五山送り火」の一つ「大文字」で燃やされるはずだったが、
京都市や大文字保存会(同市)に市民から「放射線汚染が心配」などの声が寄せられ、
計画は中止。
地元で使われることになった。
白玉の五百いほつ集ひを手に結び
遣おこせむ海人はむがしくもあるか〈万・四一〇五大伴家持〉
「無我敷くもあるか」───
[形シク]喜ばしい。うれしい。うむがし。
能登半島珠洲市の沖合の舳倉島では海女がどっさり天然の真珠を採っていたといふ。
「真珠500個も両手で掬い取って送ってくれる海女がいたら、うれしいなぁ」
とは家持さん。
11,8/11(木)晴れ
なほしてもすぐにこはれる底なしのNY株天あふぎ見る
バーナンキさんは2013年半ばまで(異例の)低金利を継続すると発表したのに。
そもそもの名前良くない格付けのS&Pの貧を煽りて
今回も米債務の推計で2兆ドル(156兆円)もの間違いをしていた。
その間違いを指摘されると今度は《政治の機能不全を格下げの主な理由に変更》するという、
場当たり的な呆れた言い訳。
《格付け会社》は「ただ、危機を煽っているだけ」と言われても仕方ない
登輪が友人の(小林雄二)は。
Standard & Poor's
なんだか、名前がなぁ・・・
すれ違うもの、通り過ぎるもの、
あらゆる周囲に対して人間はその間で息をしている。
息をしていきの足りない人のゐて早々と逝く槐花咲く
花穂、花弁が落ちてきて歩くわたしの眼鏡の縁に当たった。
槐の花が満開である。
安藤さんご逝去。
鎮魂のいや八月の花火かな
気仙沼(8/11)
ぼくの恋人を
たとえれば
緑色ガラスの
ひとつの
がいし
青い空を
背景にして
ニュージャージー州の小さな町で小児科と産婦人科の開業医をしながら詩を書いた、
ウィリアム・カーロス・ウィリアムズの作品。
1922年に小さな雑誌に載ったきり、詩集にはおさめられなかった無題の詩。
がいしの詩は、スコットランドのロバート・バーンズが書いた有名な詩句
おお、ぼくの恋人をたとえれば
まっ赤なまっ赤なバラ
6月に新しく開いた
をもじったところが技ありなのだが、
ウィリアムズはそのベタなもじり具合が不満でお蔵入りにしたのかもしれない。
とはいえ、いつも近くに見えているのに手が届かないがいしを、
恋人にたとえた手際はじつに忘れがたい。
(栩木とちぎ伸明・アイルランド文学者11,8/8日経)
智笑
鎮魂の8月は過ぎてゆく。