(森本五百樹wrote3/19)

福島はもう少しで大丈夫だと思う

放水をそう焦っていない。
余裕があるみたいだ。
4号機のプールに水があると確信できたのが
大きい。
1号機からは蒸気が出ていない。大丈夫。
2号機の蒸気量は少ない。大丈夫。
3号機だけに集中できた。
5,6号機は、ポンプが回っている。

しかし、福島原発はもう再起できない。
このまま世界遺産にしてしまうのがいいのか。
放射性物質をどのくらい撒き散らかしたか
わからない。発電所敷地外の測定値は
問題にならないくらい小さいけれど
こういう事故は絶対におきません、と
言い続けていたのが、起きた。
この近くに住みますかと、問われて
好んで住む人はいないだろう。

浦霞は、一の倉はどうなる。
ささにしきはもう誰も買わない?
松島のカキは。

テレビで
取り残されている人たちの
必死の声が聞こえてきたけれど
どうすることもできない。
孤立している人への情報の手段がない。

女川、そこは牡鹿半島の先。
半島の真ん中を「コバルトライン」が走っている
そこから見える牡鹿の海は、濃い青だ。
ここにプランクトンを求めてクジラが集まってくる
女川の人たちは、昔からクジラをとっていたのだなあ。
下に見える村に車を走らせる。そしてとなりの村へ行こうと
すると、なんということか、もう一度上まで上がってまた別の道を
探さなければならない。。
近くの村々の数か所を訪れようとしたら、20,30分で
行けると思えるのが2,3時間かかる。
そんなんところです。ほかも同じです。
湾がえぐれていて、目と鼻の先に見えるが、
ぐるっと海を巡らないとたどり着かない。
避難所に集団でいる人もつらいが、孤立した自宅で
待っている人もつらい。
そんな光景が目に浮かぶ。
困ったな。


(松本正重wrote3/19)

森本さん
 自衛隊、東京消防庁の放水が本格的になってきましたね。
 外部電源も漸く接続されました。
 何故、最初にこの作業に取り掛からなかったのか不思議で
 すね。

 今回の対応が後手後手に回ったのは、しっかりした指揮官
 がいなかったからでしょう。
 それとも、東電が廃炉にこだわって海水注入が遅れたから
 でしょうか?
 この期に及んでは、現場指揮に委ねざるを得なくなったよ
 うに感じます。
 消防、外部電源の接続を担当したチームは大した力ですね。
 それに、事故発生以来、現場で対応する東電と関係会社の
 スタッフの力も凄いですね。
 日本の現場力の強さが威力を発揮すると期待!

 廃炉に伴って発生する大量の放射性廃棄物、この処理・処分
 は大変な問題ですね。


(志賀章夫・元三菱重工業原子力担当wrote3/19)

ご無沙汰いたしております。

僕は元気に週2回程我が家近くの病院にリハビリに通っております。

御陰様で病も次第に癒えて来ておりますので

その内またお目にかかるのを楽しみに致しております。

福島原発の件ですが 海水注入にはさすがに少なからず驚きました。

だってそんなことしたら二度と使い物にならなくなるのが目に見えているからです。

1基数千億円の原発を4基も捨てるようなことだからです。

政府の命令だから仕方ないですが東電も決断に時間がかったわけです。


(森本五百樹wrote3/19)

白煙が出てきたのが、16日です。

それまでは、炉心を冷やすのに必死でした。
この山を越えたのが同じく16日です。
その時5,6号機の使用済み燃料プールの温度は
50℃程度で、まったく問題ありませんでした。
4,5,6号機は定期検査中で、それぞれ、
プールに1479本、826本、1136本の燃料棒が
保管中でした。
運転中だった1,2,3号機にも使用済み燃料棒が
保管されていましたが、
本数が292本、587本、514本と
少なかったので温度は多分低いだろうと
想像していたと思います(1~4号機までの温度計は
多分機能していなかったはずです)


そこに来て#3から白い水蒸気が
出たから、少し気になりますね、と言ったわけです。

話をもとに戻しますと
炉心を冷やすために水を入れるのは
大変な作業です。中の圧力が高く、そして注入口が
小さな瓶に無理やり外から水をいれるという
作業です。
中の水が漏れたら大変だから、逆に入れることも
困難なわけです。中の圧力を下げて(ベントして)細い
管から高圧で注入します。
消防車くらいの圧力では歯が立ちません。
したがって特殊なポンプを探してきたはずです。
これを明かりのない暗くて狭い所で、放射線防護服を着て
短時間交代作業、多分一人20分程度、でやったわけです
(まあ決死隊みたいに)。

17日から、プールを冷やさなければならなくなりました。
これはホースでもいいし、上からヘリコプターで水を撒いてもいいし、
とにかく水を注げばいいので楽なのですが、問題は放射線量が
高くなっていたことです。
このための手段を考え、そして福島まで持ってくるのに
1,2日かかったのでしょう。

電源は、
1)優先順序が冷やすことが先であった
2)送電線の鉄塔が倒れていたため、仮設の鉄塔を建てていた。
  材料をそろえるだけでも大変だったでしょうね。超高圧なので
  碍子を他電力にもお願いしたでしょう。
3)遠くから送電線をひっぱてくるのに、数百人の人手を
  集めなければならなかった。
ということです。

廃炉にするのも大変だけど
どのくらいの量がどの範囲に
広がったかが問題です。
毛測定値は多分低いでしょうが、
それでもほかよりは高い。
そこでとれた「ササニシキを
食べるか、そこで作った浦霞を
;飲むか。
特殊radioactive入り一の倉なんて
売れるかな。
もしそうなったら、いくら東電でも
補償金を払えない。何年もそこでとれるはずだった
農産物や海産物を、どう補償するのか
想像もできない。
既に福島や茨城の牛乳などに基準値を超える放射能が
検出されている。


(森本五百樹wrote3/21月)

武内様、インターネットのこの記事は、
かなり難しいね。

メルティングはひょっとしたら、
日本の誰も正確に知らないかもしれないよ。
というのは、これを実験などで確かめたことがないから
(恐ろしくてできないから)。

暇だから
少し知ったかぶりして解説。
お暇な人だけどうぞ。


高速道路を持ち出すと
車が暴走していて、
チェルノブイリは、そのまま止まらず爆発しちゃった。
運転手は何が起こったかも、分からず。
一方、福島は、急ブレーキがかかって、とにかく止まった
(運転手が止めたわけではない。自動的に止まった)。
しかし、エンジンはまだとても熱い。すぐに
冷却水を送りこまないとオーバーヒートする(溶けるかもしれないけど
爆発することはまずない)。
そして少量だけど、水を非常手段で
送り込むことに成功した。ここまではグー。
しかし、本格的に冷却水を送り込む前に、
非常用の注水系統がとまってしまった(バッテリーがあがったとか
なんとか言ってるが、真相はよくわかりません)。
だからみんな泡を食らった。
そのうち、カバーは吹っ飛ぶ、煙は出る。
これはあかんわ、ということで、エンジンが駄目になるのを
承知で、別のポンプを持ち出して海水を注入し、
なんとか、溶けない温度には冷やすことができたのです。
これができたので、「峠を越えた」と言ったわけ。
所が世の中そう甘くはなかった。
この車は変な車で、エンジンを交換しながら走る車で
その前に使ったエンジンが熱いので車の中に作った
プールの中に保管していたんだが、その水がだんだん
熱くなって、蒸気を噴出したから、またまた驚いた。
これはもう冷やすだけ。とにかく決死隊で海水を
ぶっかけた。ヘリコプターで水を少々かけたのは
観客が多かったので、ちょっとしたショーでしょう。
(アメリカがやれと言ったから、馬鹿らしいのは
わかっていたが、怒らせたらまずいというので
やりましたと蔭で言っている)。

原子炉の中で(正確に言うと圧力容器の中で)
燃料がどうメルティングするか、わかりません。
唯一わかっているのは、アメリカスリーマイル島
の実例のみ。それをどこからかひっぱりだしてきて
適当に書いてみると
1) 燃料棒は、約4mの長さで、ジルカロイ(ジルコニウム合金)
  の筒で、この中に二酸化ウランのペレット(直径1cm、長さ10cm)
  が詰まっている。燃料棒の上半分が露出してしまった(福島も同じ)
2) 温度が上がってくるとジルカロイと水が反応を始めて
   水素が出てくる Zr+2H2O → ZrO2+2H2
   この水素が天井下に溜まって、今回の爆発となった。
   炉が爆発したわけではない。屋根裏で爆発が起こった。
3) ジルカロイの融点は1800度だけど、実はその前に
   上記のようにZrO2ができて表面を覆っており、
  これは融点が高い(2700℃)。Zrが溶け出しても
  ペレットをサランラップで巻いたようにしており、
  棒としての形状を保っている。
4) スリーマイル島では、ここで水をかけた。だから
  管がひび割れてペレットは、水の中へパラパラと落ちた。
5) ぱらぱらと落ちたと言っても2000度を越しているから、
  猛烈に蒸気を発生させる。この蒸気が水中の半分になった
  燃料棒を覆った。水蒸気は大気よりはるかに熱伝達率が
  悪い。一気に健全だった燃料棒は溶けて、ボールのようになって下に堆積。
  しかし、水がまだあるので、圧力容器の底を突き破ることは
  なかった(ここで水蒸気爆発の起こる可能性はある。
  しかし、核爆発ではない。そもそもウラン濃度の極めて
  低い燃料では起こりにくい。原爆は、さらに濃縮しウランを
  使っている)。
見てきたようなことを書きましたけれど、こんなシナリオも
あるということ。北村先生の文では
「この後、圧力容器の底部が破損して溶融した燃料が
漏れ出るというシナリオになります」ということですが、スリーマイルでは
そうなりませんでした。とにかく、実例はあまりないので
推測するしかないんですね。

こんなどうでもいいこと、やっても金儲けにならないですね。
お粗末でした。


倉石

※友達のメールを整理しました。

特に森本五百樹くんは元東芝勤務で、昭和48年ころから福島第一の3号機建設の

設計プロジェクトに携わっていた。