10,11/6(土)晴れ

ぶどう畑や、李畑や、柿畑や屋敷の畑に施肥である。

天気はよく晴れて絶好の施肥日和。

窒素、リン酸、カリ、その他微量元素や有機物の繁殖を促す肥料を撒いて、

その後で除草機で土にまぶし込む。

たまに聞くきみの言葉の「しゃあないな」日本ポストとTPPと

TPPはほとんど=100%に近い内外無差別だ。

ジャパンポストとしてもその例外ではいられない。

政府は「交渉に参加する」ではなく「情報収集にあたる」と声明。

それに続いて亀ちゃんは賛成はするものの

「すぐにやるって話じゃないんだろう」・・・

連立の手前この程度なら、ということらしかった。

しかし、米国が参加するということになれば、それはすでに政治的装置として歩み出した、

ということなのだ。

アジアに対して環太平洋に関して新たな法的空間が重層的にスキームしていく。


コンクリートついに忘れて八ツ場ダム

馬淵国土交通大臣は「中止前提」を撤回した。

コンクリートから人へ、なんて云っていたが、

この民主党にはどこか学級会政治のやうなものを感じざるを得ない。


10,11/9(火)

表現、創造としての山登り。

加藤文太郎の冬山単独行は、ヒマラヤを夢みながら、冬の槍ヶ岳北鎌尾根の遭難でついえた。

30歳という若さだった。

加藤が初めて山で正月を迎えたのが八ヶ岳。

寒い、寂しい、と切々と書いてある」。

国内の冬季登攀記録を数々と打ち立てた伝説の登山家である。

「ことさらに中高年の遭難の日ごとに増えて秋の山冷ゆ」

今年7、8月に全国で起きた遭難のうち、約76%が中高年(40歳以上)の事故だったという。


10,11/11(木)晴れ

柿くへばふる里に口まゐるかな

口に里はてなんだらうというわけでマイル「哩」。

門司港駅が明治24年(1891年)に九州鉄道の起点として開業した当時は

この鉄道は、メートルではなくマイルが使われていた。

プラットホーム先端の、「0哩」ポストが置かれている。


10,11/12(金)晴れ

黄砂来てG20の交差かな

オバマさんと胡錦濤さんは昨日は表面上ではありきたりにジャブを。

しかし、水面下では激しく思惑は交差していた。


本音ではカネに魅かれて広州へ云うのは易し(激情盛会)「和諧亜洲」と

アジア大会(広州)経済も祭典も急拡大、協賛金前回の5倍、規模「けた外れ」

現地報道などによると協賛金は総額30億元(約370億円)。

中東マネーが注がれた4年前のドーハ大会の5倍、

8年前の釜山大会の3.5倍というから驚く。

こうした潤沢な資金を元に12も施設を新設した。

「激情盛会 和諧亜洲(白熱した競技会がアジアを一つにする)」


10,11/13(土)晴れ

高校同級会

老ひぬればまた一刻のはた楽し時のまにまに浮かぶ面影

高校の同級会、銀座日航ホテルで。

顔と名前が一致しない人も大勢いたが、たちまちむかしの面影が浮かんでくるのだった。

同時代ということ、

同じ時間の空気をともにしたということは不思議な連帯感や気安さがある。


加齢来て酒ささ一献の懐かしき

病気自慢のわれわれなのだった。

「ささ、まず一献を」───


とほくまで来たねお疲れご苦労さん生きてまた会う卓まはり来る

ちなみに猪瀬直樹くんはわれわれの同級生である。

かっての、いまでも美人の数少ないむかし女の子たちに囲まれてご満悦の様子。


こぼれ種ベランダに来る雀かな

ベランダのバジルのこぼれた種に、雀が目ざとくやってくる。

しかし、どうやって目にしているのだらう。


日経日曜俳壇

行商の野菜いろいろ萩一枝(馬場由紀子)

美しき九月の空や旅仕度(馬場由紀子)

新妻の手毬のごとき咳こぼす(藤井健治)

初雁の声聞きにゆく淡海かな(古賀勇理央)

片付かぬ悩みごとにも陽は射して長き影ひく秋は寂しき(森本耕史)

君もまたいい塩梅に色褪せて五十路の恋を楽しむ夕(猪俣香)


(横澤放川・俳人)評論11/13日経

阿波野青畝1899年(明治32年)2月10日 - 1992年(平成4年)12月22日。

1990年作、

「乾鮭からざけの唐くれなゐの身に日数」(阿波野青畝)91歳

時代というものはあるときには、傑出した精神がこぞるように集いあって、

大きなうねりとなることがある。

大正期には村上鬼城、飯田蛇笏、さらに前田普羅、原石鼎などの作家たちが陸続とあらわれる。

そして立句(たてく)というべき骨格のしっかりした重厚な作品を残してゆく。


蛇笏

「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」

などはその時代の精神の重厚さをうかがわせて代表的な一句だ。


昭和に入ると「四S」と呼ばれる人々が登場してくる。

水原秋櫻子、高野素十、山口誓子らのイニシャルをとった命名だ。

青畝はそのもうひとりのS、

小学校に入った6歳のころから青畝は難聴の身の上だった。

師である高濱虚子はしかし、それがかえって

「君を駆つて叙情詩人たらしめた」という。

たとえば

「さみだれのあまだればかり浮御堂」

といった作品の不思議なしずかさは、心耳というものの叙情豊かなはたらきを思わせる。


「乾鮭──」の句のそのほぼ10年前には

「荒縄を呑みこんでをる吊し鮭」

北海道・千歳で詠んでいる。

乾鮭ははらわたを抜いた鮭に塩をひかないで、このように吊るして素干(しらぼ)しにするのである。


唐くれないといえばこれはもう在原業平の歌

「ちはやぶる神世もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは」だ。

まるで絞り染めの布のように流れる紅葉の真くれない。

一方で荒縄ということばが教えるのは、冬に備える荒々しい生活の景だ。

この句はその生活を、そんな古歌のつややかな叙情にゆったりと託している。

なんにせよ虚飾も粉飾もない全うなものの中身が、

そのままに色つやを深めてゆくことのよろしさ。

日数とは、そのようにしてしたたかに熟れてゆく時のことだ。


10,11/15(月)

横浜に紅葉色付くAPECすんなりゆかぬ北に南に


それぞれの国の紅葉の重なりぬ心の連鎖交わらぬまゝ

交わらぬ連鎖が長々と続いて行く。


鉄柵の上に身を出すWE LOVE SU花ある人に花を手渡す

スーチーさんは軟禁されてすでに7年半。

きょう軟禁が解かれた。

民主主義が参加せぬままに選挙が実行された。

製造業の月給=22ドル

シンガポールは=約1000ドル

そんな国をとりわけ中国が虎視眈々と狙っている。


広島にダライ・ラマあり合掌の一炷しゅの煙ドームの空へ

一炷=香をひとたきくゆらせること


木鶏の木鶏たらず白鵬の鳳おおとりならずみなのため息

63連勝でストップ。稀勢里に敗れた。

久々に国民に明るいニュースになるかとみな期待していた人も多かっただろうにむつかしい・・・


10,11/16(火)晴れ

柿の木に柿の実赫く忸怩たる記憶後悔赫く熟れゆく

いわく罪障でありいわく罪業である。

太宰治ではないが恥多い人生だった、と言わざるを得ない。

しかも現実の自分はそれらから逃れようというわけでもなく、その現実を遊戯している。

■息子とチャコちゃんは山梨に出かけた。

早朝、ば様からまたTELがあった。

じ様がまたしゃっくりを始めた。便秘もひどくなった様子で、熱も37度台と上がりつつある。

勉義兄さんに高原さんに連れて行ってもらうとのこと。


ゲテモノを捨てていけない花を見て富士見て球子人間小唄

利休に家康に北斎に“面構へ”シリーズで爆発する。

師の小林古径は球子に

「あなたのそのゲテモノを捨ててはいけない」

と云ったさうな。


10,11/17(水)

悴んで妻しもみちの掌となりて

けふは寒いと云って買い物の帰りに通りの落ち葉を拾ってきた。

いま、神棚に飾ってある。


寝ころんで河豚の腹など見てみたし

那珂川の近くの小学校では温泉水を利用して河豚の養殖を行っている。

丸々と太った立派な鰒だ。

手でつかんで掬い取ると、フグは吃驚して白い腹を思い切り膨らませた。

それから最終的には海水に入れる。

浸透圧で河豚の体内から余分な水分が抜けて一に身が締まる。

そして二にアミノ酸が体内で大量に増産されてうまみが増すのださうだ。

フクを食べてああ、思い切り堕落してみたい。


イトカワの塵もてかへるハヤブサの塵にほへとの1500個の

約1500個見つかった10マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル大の粒子の

ほぼすべてが地球の物質と明らかに違うことが電子顕微鏡で判明。

地球では溶けてしまった物質も小惑星には残る。

太陽系が生まれた当時の物質を残す「宇宙の化石」といえ、

太陽系の成り立ちを解明する手がかりとなる。

これまでは小惑星の物質を手に入れる手段がなかったが、日本が突破口を開いた。

含有成分のマグネシウムの割合は、当てはまる地上の物質がなかった。

はらはらドキドキがハヤブサの真骨頂。


顰蹙も肯うべなうけふの菊花かな

■1.うけ‐が・う[:がふ]【肯】-日本国語大辞典〔他ハ四〕よいと認める。

肯定する。承諾する。承知する。

神皇正統記〔1339~43〕(北畠親房)上───

仲哀「ここに神ありて皇后にかたり奉る。

『これより西に宝の国あり。うちてしたがへ給へ。〈略〉』とありしを、

天皇うけがひたまひて・・・

仲哀天皇は日本武尊の息子で、神功皇后の旦那さん。

熊襲征伐に出かけたが、病没か暗殺されたか不明。

その後妊娠中なのに神功皇后は腹帯をまいて朝鮮征伐に海を渡った、

ということなのだが・・・391年、好太王碑。

■柳田稔法相は14日、自身の地元である広島での会合で

「法相は2つ覚えておけばいい。

『個別事案は答えを差し控える』と

『法と証拠に基づき適切にやっている』だ」

と発言していた。

日本から菊の香りが消えていく

それは上も、中も、下もだ。

■俳句、短歌のツボとして人口に膾炙している、

どんな季語でも、下に

「根岸の里のわび住まい」とつければ俳句になり、

どんな五七五でも、その後に

「それにつけても金のほしさよ」とすれば短歌の体裁はつく。

格好を整えても言葉を持たぬ政治家。


霜月やポストに落ちる黒き縁ふち音のすまじきこの夕べかも

■文語のサ変動詞「す」の終止形に、助動詞「まじ」の連体形「まじき」がついたもの。

「す」は「する」の意味で、「まじ」は、打ち消しや禁止の意。

「すまじき」は、「するべきではない~」「しない方がよい~」という広義の禁止の意味。

年年歳歳訃報の知らせの葉書が増えてゆく。

ポストの音のすさまじさ・・・。


少林寺だるまも菊に目を丸く

菊花展が少林山少林寺で。

大きな達磨さんが菊花で飾られて大きな目玉をむいている。


送りやれ白菊の花露の朝かへらぬ人の玉の緒となれ


白菊やむかはしとほき芝の浜

19歳の時に東京港入り口の朝日新聞で新聞配達のアルバイトを。

露地の裏裏にはよく菊も鉢植えにされていたものだった。


ば様のじ様の世話の肛門の〆る忘れてあやしみをりぬ

じ様にポータブルトイレはよろしいのだが、じ様の肛門のしまりがめっきり悪くなったと・・・

肛門のしまりが悪くなると、とついば様は余計なことまで考えてしまうのだった。


智笑