雄ちゃんへ
パルテノン煙があがる眼にしみる催涙弾に立てEUROPE
「PEOPLES OF EUROPE RISE UP」とパルテノン宮殿を背景に横断幕が。
2004年にギリシア・オリンピックが。
成長の軌道に乗るはずだったが、金利を拘束されたユーロ導入が、
輸出産業のクラスター化をさまたげ、
観光資源に依存するギリシアの経済の脆弱性を浮き彫りに、
今回の悲劇を招く結果となった。
国民の=3割が公務員と言う効率性の悪さ、
旧国鉄(スト好きな)がそのまま国家の中に居座っているというイメージある。
EU諸国とIMFで総額=約13兆円。
文句はあるまいというところだが、地中海に属する国民性の問題なのか。
日本も含めて国家とは、
ないしはそれを選挙で選んでいるその都度の国民性というものに思いをはせざるを得ない。
それは、日本国そのものに近い問題なのである。
「ナチスは選挙で選ばれた」
それが実態だ。
民主党は大方の我々が選んだ。
それが実態だ。
■民主主義は有効か。
民主主義的決定とはいつでも歴史の法廷において有効であるのかどうか。
人々の意思が共通善に収斂していくという前提で
今の議会制民主主義は存在しているはずだが、
票は利益交換の手段であるからには、
有権者の判断を反映すれば迎合であり、
反映しなければエリート主義という批判を呼び起こす。
それぞれの人々の誠実な生活者が選び取る政治。
■ギリシャのデモ(暴動)、タイのデモ(暴動)、
子供手当や沖縄普天間の迷走、北朝鮮・・・
英国労働党の惨敗と2大政党制の揺らぎや矛盾。
■英国総選挙――
今回選挙で得票率は(保守党=36%、労働党=29%、自民党は=23%)だったにもかかわらず
→獲得議席は(保守党=306、労働党=258に対して自民党は=57)と差がついた。
■保守党のキャメロン党首は7日の記者会見で選挙制度改革について、
全政党が参加する調査委員会を設置する方針を表明した。
■英国が採用する単純小選挙区制では
各選挙区で最多得票の候補者一人だけが当選する。
有力政党に有利な仕組みで英国伝統の二大政党政治を支えてきたが
小党にとっては死票が出やすい。
ギリシャではソブリン・クライシス燃え上がるさ迷う日本他人ひと事でなし
※ソブリン・クライシス=国家の信用危機
■ギリシア国債を買っている
ユーロ圏(58%)、仏(25%)、独(14%)の金融機関が大打撃を受けることになる。
■徳之島の3人の町長が鳩山首相と東京で会談。
数万人の反対署名を手渡し、ダメなものはダメであると再三の意見を首相に伝える。
TV報道陣の中でのたった1時間ほどのこのやうな会談とは何なのだらう。
もっとずっと前から長いこと真剣に話せ。
こんな風にしていつでも、メディアに影響を受けた庶民が
国政の方向を徐々に決めていってしまうのだらうか。
国民はいつでも議論を消費してしまう。
財政赤字、債務残高では日、米、ギリシャの3カ国の美人度はほぼ同じだ。
市場はたまたまギリシャに対して美人投票(より多くの他人が美人と)をしている。
“遅かった、甘かった”はギリシャ問題と同根。
そして、我々の投票もこの「美人投票」と似ている。
■与党・労働党(ブラウン首相)は惨敗、
野党保守党(キャメロン党首)が大躍進、第1党に。
日本の参院選を予想させる。
新しい連立がブラウン首相は模索、生き残りへ。
英国や日本やロシアなどの政治家の顔の幼さがなんだか気にかかる。
■今日は(米国6日)、世界での株価の連鎖安が続いた。
さて話は少し飛ぶが――
野良坊菜今では春の季語になり
(以下野口勲・野口種苗研究所代表10,5/8日経)
これは、多摩川、荒川流域の地方野菜の固定種で、
江戸時代に天明・天保の飢饉を救った野菜といわれている。
■固定種とは何世代もかけてその土地の気候風土で選抜淘汰を繰り返してきたもの。
地域が育ててきた自然児ともいうべき固定種の野菜は幻の野菜と化し、絶滅の危機に。
なつかしい胡瓜やトマトの味を求めて「固定種」回帰のブームがある。
F1(一代雑種)は雑種強勢という植物の持っている性質を利用して、
異なる形質の植物を掛け合わせ、一代限りの優秀さを求めたものだ。
それゆえ2代目の形質がばらばらで、新たに種を購入する必要がある。
■F1=生育スピードが速い。均一、大量生産、効率的。
→一つ一つの細胞の密度は粗くなっている。
日数が少なくてどんどん育つということは光合成の期間も短く、
ビタミン、栄養価も低くなる。
ミツバチが欧米諸国で突然いなくなったり、
女王蜂が卵を産まなくなったりする原因が未だに分かっていない。
F1種との関係は・・・。
■現在のF1種は主に「雄性不稔ふねん」という技術を利用して作られている。
雄性不稔とは米国で発見され、
極まれにおしべが退化して葯の中に花粉がなかったり葯自体もなかったりする
不健康な株のことである。
それは細胞内に共生するミトコンドリアが変異して作られる。
玉ねぎや人参のF1種は、
何百㌶という規模で雄性不稔のタネの受粉にミツバチが働かされている。
ミツバチは花粉のできないものに花をつけるために働かされる。
植物のミトコンドリアの異常でできた「雄性不稔」の野菜を人間が食べる。
男性機能を喪失したような精子を持つ植物を食べれば、
動物にもそれが影響するということがあり得るのではないか。
■人間の場合、
1ccの精液の精子の数は(1940年代→現在)
=(1億5000万といわれていたが→4000万くらいに)どんどん減っている。
今の子は草食男子系などといわれているが、
確かにフェロモンが薄くなっているのではないか。
■一代限りのF1種でなくて、
何代も命の再生を繰り返す固定種の方が自然児に近いのではないか。
■本来タネというのは一粒万倍という。
1粒が1年後に→1万粒に、
2年後に→1億粒に、
3年後に→1兆粒になる。
それくらいの生命力を持っている。
経済のlaissez-faireとは四半期決算表示であり、
株主重視であり、短期収益、不動産や、FXやら、
他人任せのアウトソーシングである。
今次、金融資本主義にそれが端的な欠陥として現れた。
イギリスには金融が蕩けた、産業はなくなった、資源としての北海油田も枯渇、
ないないないは日本も同様で、他山の石としなければならないことは明らかだ。
真の経済発展は人的資本、すなわち技術技能の向上に立脚すべきものである。
国民の努力を伴わない成長が目に見えて行き詰るのは、
アジア通貨危機しかり、ロシアの危機でも同様なことは、
また過去の歴史もそれらはつぶさに証明しているところだ。
政府は日本に固有な固定種を育てることを放棄した。
子供は政府が育てる(覚悟のないアウトソーシング)のではない。
子供は親が育てるのが原則である。
行政がしなければならないのはあらためて弱者に対する線引きであって、
全国一律、手取りあしとり、満遍なく分配することではなかったはずだ。
明治政府が行ったのは
邑に不学の戸なく、家に不学の子供がないやうに、
ということであった。
一身独立ということは、どのような社会的条件に置かれても、
無我夢中、おのれのゆく道を自分で探しうる強力なエネルギーを
自身の内に燃やし続けることができる個人のことである。
長妻さんにおかれましてはどうか、2万6000円は止めていただきたい。
年間で5兆6000億円とかや。
マネーは固まって使うからこそ、エネルギーを生むのであって、
一軒一軒に配ってしまったら、霧となって消えてしまう。
長岡藩の鈴木虎三郎の“米百俵”を持ち出すまでもない。
配っても一身独立した強い子供は育たない。
蛸足の経済は身を滅ぼすばかりだ。
日本がやれ消費者庁とか子供手当とか relocation on Futenma
などと内向きな事柄ばかりにかまけているうちに韓国はどうしたか。
アジア通貨危機を奇貨として国家は大胆な“ビッグディール”を行った。
身を削り筋肉質になった経済は官民一体となって世界に踊り出た。
韓国は09,7月、欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)交渉が妥結、
8月にはインドとの経済連携協定(EPA)にも正式署名した。
EUが=5億人、インドが=約11億人、両方で=16億人の商売が成り立つ。
(09,12/28日経)
韓国勢、アブダビ原発受注。日立・GE聯合を退ける。
アラブ諸国初、=3.6兆円規模。
UAEは電力需要をまかなうために原発を導入、原油や天然ガスは輸出用に温存する。
韓国は官民一体で原子力ビジネスを輸出産業に育てる考えだ。
政府は半導体、液晶パネル、造船、自動車に続き
原子力でも世界市場での競争力を確保するため業界支援に乗り出す。
27日、アブダビでUAEのハリファ大統領と談笑する李明博韓国大統領。
受注の決め手は応札価格だが、大統領の働きかけも奏功した。
高級車=100万台の売り上げに匹敵するという。
日本が5兆6000億円配るという非ケインズ効果とは全く逆だ。
国民に分かりやすい希望ではないか。
その上韓国は、原発専門大学院を創設することを決めた。
国家が世界の秩序の中で文脈を読みあかし、風を読み、
動向に対してプロアクティブ(先取り)的政策を実行する。
韓国ではさらに価値を生む知識を内部化しようと走り出している。
(10,3/15日経)
韓国、プラント受注へ攻勢。政府が人材養成策。
海外で情報収集支援も、官民一体となって海外プラント受注の拡大に乗り出す。
世界商戦での競争力確保に向け、政府は5年間で=7500人の技術者を養成するほか
受注活動を現地で支援する。
韓国は昨年末、原子力発電所の一貫建設を初めて受注。
新興国で高まるエネルギー設備需要を追い風に、
石油精製や天然ガスのプラント建設でも先行する日本や欧米を追い上げる。
■韓国政府はプラント業界を次世代の基幹産業として集中的に育成する方針を固め、
チェン・ギョンファン知識経済相がこのほど、
※日本は経済産業省(発想が遅れている)
現代工業やサムスンエンジニアリングなど関連各社の経営陣に支援に乗り出す意向を伝えた。
人材育成に総額=約16億円を当時、
工科大学の卒業者や卒業予定者を対象に政府機関で10週間の無料講義を実施。
■海外での受注を直接後押しする支援センターも拡充する。
既存のアラブ首長国連邦(UAE)、インド、ブラジルに加え、
5月にはロシアのモスクワにセンターを設置。
現地の情報の収集や仲介に当たる。
■韓国電力公社(KEPCO)は今月、
トルコの国営企業と原発分野で協力することで合意(写真=ロイター)
仁川ハブ空港の一体化地域建設。
面積の規模もさることながら、基本コンセプトは
ビジネスと生活空間の一体化開発計画と、
税なども含めての特区建設計画の並存である。
最終的には=50万人規模の人口を目指す。
一体化という概念である。
全体最適をなおざりに利益誘導の部分最適をつなぎ合わせてやってきた日本は
JALをみるまでもなくお空においても悲惨な状態である。
上海万博で一気に世界の経済にさらに踊り出ようとする中国は、
上海虹橋こうきょう国際空港に大規模なターミナルステーションを構築中と聞く。
鉄道が直接乗り入れ可能で飛行場から即、北京などに向って出発できる。
(品川ではなく日本の空の玄関・羽田にリニアが直接乗り入れできるように)
何も決められない、何も決まらない日本には
“タフ【tough】 love”が必要だ、ということださうだ。
「愛の鞭」であるか「お仕置き」であるか、
いずれにせよ外国の要人ですらそんなに閑ではない、
出かけるのさえ意味がなく時間が勿体無い、
政府高官ばかりではなく経済も資本もますますの素通りである。
ほぼ内政ばかりにかまけている我々の日本、
極端に言えば「密約」などという概念を取り扱う問題は後の後でいい。
解き明かした――「で、どうだったの」。
また前へ進まなくなった。
世界のレーダーから日本は消えた。
昆虫や雀、蜥蜴の類でも生きるという瞬間に期待、という待ち時間を持つ。
だが、唯一人類だけはどういうわけか希望を抱くことが許される特異な存在となった。
希望とはもっと先までのことで、1週間先のことでも、10年先のことでも
「・・・である」ないしは「・・・であるらしい」でもいいのだが、
そう思っただけでぱっと目の前が明るくなるものだ。
待つということでは昆虫などの類とそう変わらないが、
人類は貸し借りや交換をおこなっているうちに
効用や忍耐というもの中に金利という概念まで忍ばせるようになった。
さて、それはおいとおいて、
希望はないのかと見回したら、
東京スカイツリーがあった。
東京は西へ西へと発展を遂げて来たが、久々の東側のランドマークである。
かっては浅草などの賑わいは樋口一葉の「たけくらべ」を思い出すまでもなく、
吉原の賑わい、永井荷風の「日和下駄」や「墨東綺譚」でもなじみだが、
下町の人情とこまやかな暮らしぶりなど季節感とともに透明に流れた。
いまは曳船駅ばかりではなく、隅田川の屋形船から、錦糸町から、
遠くは高尾山からも見えるそうだ。
お膝元の浅草の街を歩けばそのただならぬ賑わいに驚かされる。
ツリーの下の町々は日本列島全国から人々を吸い寄せ、
見上げれば何か希望めいた気分に人々を高揚させるのである。
やれ「高速道路」とか、「子供手当」とか、
何か胡散臭いではないか。
それはもろに選挙に結びついていることを国民はうすうす感じているからだ。
人々はおよそ庶民は目に見えたものが好きである。
「目に見えて」が人々を走らせ、
高速道路がただ、ということになれば一斉に庶民は走り出し、
安さを求めてアウトレットに群がる。
だが、高速道路無料化は乗数効果としてはそれほど明確な効果を持つとは思えない。
スカイツリーは一度口にしたら、二度三度美味しい、
というような無数の連鎖した経済の市場効果が現れそうだ。
持続する希望である。
経済のスピルバーグである。
ひるがえって長妻さまにはどうか子供手当などと5.6兆円はご勘弁願いたい。
そもそもそこにはあまりにも雇用創出という概念が欠け過ぎているのではないか。
そしてそもそも、長妻さんの一番のやるべきことは
喫緊の年金医療介護などの総合的社会保障の構築こそではなかったのか。
(10,5/9日経)
――我が家の借金総額は間もなく=1000万円になる。
今年の収入は46万円から→37万円に減った。
一方、借金は=33万円から→44万円に膨らんだ。
資本主義の根本とは子供から大人まで、
家計から企業、国家に至るまで借りたものは返す、ということである。
ちょっと前までは銀行の取り付け程度で済んだものが、
“ソブリン・クライシス”、怖ろしげな響きである、
つまり、国家の資金繰りのヒート、ギリシャなどでは国家の取り付けということになった。
もっともおかあさまからおカネをお小遣いのやうに頂いているどこぞのお坊ちゃまのように、
生涯おカネを借りたこともない人には庶民の気持ちは分かるまい。
1000万円の借金でも、今年の借金が44万円に膨らんでも興味がないのかもしれない。
商売は「信用」で成り立っている。
ジェノバ、ベニスばかりではなく、ハンザ同盟、日本の株仲間などを持ち出すまでもなく、
「信」の中で人々は鍛えられ、実践的倫理を養ってきた。
政府はそれを(一見)ただで上げようとしている。
おカネは厳しい労働の対価だ。
“ただ”は国民の実践的エートスをそうでなくとも溶解させる。
国は国民に希望を語り続けなければならない。
吉田ドクトリン然り、
池田内閣の「所得倍増」、国の進むべき道を明確にかざし、
田中内閣の「列島改造」など、
人口ボーナスの追い風はあったけれど、
国民はしゃにむに働いて大阪万博が過ぎて誇りにみち自信にあふれていた。
やがて日本列島の津々浦々に道路が通じ、新幹線が延びていった。
これも国民にしてみれば目に見えて豊かさを実感できる何かだった。
もちろん国全体の生産性を上げるためには民営化が欠かせない。
中曽根内閣は“めざしの土光さん”を得て、国鉄を民営化した。
1987,4/1日のことであった。
続き――
再び、リニア新幹線のことを国家の“夢”として取り上げたい。