10,4/8(木)晴れ

亀(ちゃん)に花びら

麗らかや亀の背中に花の降り

亀の背に花片もあるうららかな


早々と隅田にかかる鯉幟

水辺のあちこちに花筏が揺れている。

揺れる彩の上に様々な彩が泳ぎ始める。

花が散ってみんないよいよこれから聖五月に向かって泳ぎだした。


包括的戦略核兵器削減条約新START1調印式、プラハで今日。

オバマ大統領とメドベージェフロシア大統領。

核弾頭は=30%削減1550)、

運搬手段は=50%削減800)。

「米ロの勝利だ」(メドベージェフ)、

「私の生きている間には・・・」(オバマ大統領)。

ともかくも第一歩は始まったのだ。

生きていて生きてる間ミサイルの飛ばないことを世界は祈る

理性はみな狡猾にそして真摯にふるまう。

対国家には抑止力があってもテロリストには威嚇は効かない。

そればかりかテロ組織に核が渡るという危険性もある。

■また戦略核削減に続く難題の一つに、

戦略核よりも射程の短い戦術核の削減である。

抑止という問題よりもより実際に近く、

各地域での軍事バランスを揺るがしかねない問題がからむ。


夜なべして桜の下に穴を掘る

富久交番の近くのアンダーコンストラクションである。

工事の方たちが穴掘りをしている。

ライトが頭上の桜の枝枝を照らし出している。

花は散り始めた。

みんな年寄りばかりである。


帰り来て桜に妻の鼾かな

東京タワー、芝増上寺、浜離宮公園、隅田川・花に櫂の雫ツアー、

今日は午前中から漆間さんと江戸のあちこちをご一緒、疲れたらしい。


10,4/9(金)曇り

夕暮れのころの電話は哀しくて若き娘のガンで死に逝く

興梠みゆちゃん(21歳で母親である。1歳の子どもがいる)

7日に逝去、10日(土)通夜。

10日早朝に興梠氏よりメールが入り、

「では、これから娘を見送りに行ってまいります」

と気丈に文言は打たれていた。


桃の花下照る若き早く逝き

春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子おとめ(大伴家持)


就職や進学もありお福分け

かみさんの実家では、ば様が孫のために張り切ってお赤飯を炊いた。

一人は神奈川大学に、

一人は山梨県庁に。


「ウーボ、葡萄に乾杯」

もうもうたる煙草の煙り、鉄道員たちが集まる行きつけの酒場。

一家の家長は大変だ。

娘の不貞をなじり、頬を叩く。

諍いを止めようと仲介に入ったお母さんまでとばっちりに。

「今度お母さんをいじめたら承知しない」

父親に掴みかかる息子。

ぐうたらな息子でもいつだって母親には味方だ。

スト破りをしたマルコッチは家に寄り付かず、別な酒場に居続ける。

主人公の坊やが迎えに行く。

坊やとマルコッチはいつもの酒場のドアを開けてみんなの前に佇む。

スト破りはしたけれど労働者はみな仲間だ。

店主の「今日はおれのおごりだ」が始まった。

そして、X'mas eve がやって来た。

「クリスマス、おめでとう。心から」

洗濯屋の仕事から帰って行く娘を待ち伏せていたのは

いったんは喧嘩別れした雑貨屋の亭主だった。

誰も居ないクリスマス・イヴ・・・

ところがマルコッチ夫妻のアパートに次々と来客が集まってきた。

歌に、ダンスが始まる。

いつの間にかぐうたらな息子が若いガールフレンドと踊っているのが眼に入った。

どうやら仕事も見つけたらしい。

電話が奥の部屋で鳴り、

マルコッチは「これからそちらに一緒に行きます」

という娘の電話を壁に手をあてて聞く。

マルコッチの妻は何度も電話に向って頷いている自分の夫の背中を撫でやる。

パーティーは終わった。

ガールフレンドを階段の下に送る息子に向って、

父は階段の上からマフラーを投げやった。

世代がはっきり投げやられたのだ。

飲み食いし放題の台所で微笑を浮かべて満足そうに椅子に腰掛ける妻。

隣のベッドルームから聞えていたギターの爪弾きがふっと途切れた。

マルコッチはがっくりうなだれてそのまま天国に召されたのだった。


煙草の煙。

大きな駅舎は絶望も不幸もそして希望も同時に連れてやってくる。

「鉄道員」週末号泣うまくゆく映画終わりてしばしメロディ

この日はソフィアローレンとマストロヤンニの「向日葵」まで観てしまった。

今日は二つの映画で両方に涙、涙・・・


10,4/12(月)雨、寒い一日

めでたいと大鯛を買う誕生日妻はおろしぬ焼き霜にせり

(月)雨。

息子とチャコちゃんはディズニーランドに朝から、寒い寒いと帰ってきた。

菠薐草の豚肉のしゃぶしゃぶ「常夜鍋」、

鯛のお刺身と焼き霜造り、マグロのカマ焼きもある。

ロースとビーフと新玉のスライス、野良坊菜のお浸し。

今日は息子の28歳の誕生日。

鯛の焼き霜造りを妻は。


雨のあと遠足が来て駅濡らす(鷹羽狩行)

向日葵の斬られて倒れゆくまでの巨きな時間を真夏と呼べり(山田航)

夏はゆく何度でもゆくだから僕は捕まへたくて虫籠を置く(山田航)


水祭りなくて流せぬシャツの色代わりに流す命血の色

タイは13日から、ソンクランと呼ばれる伝統的な正月休みに入っている。

例年なら、水鉄砲やバケツを手にした若者たちが通行人に水を掛ける光景を、

あちこちで見かける無礼講の賑わい。

お祭り気分は惨劇の前に吹っ飛んだ。

アシピット内閣の解散になるのか。

プミポン王様は82歳の高齢。


国分けて赤と黄色のシャツの色シャンツァイの国命返して

村本博之さん(43歳、ロイター通信日本支局)

デモの最前線でビデオ撮影最中に左胸を撃たれて死亡。

香菜シャンツァイcoriander、本当にコリャ何だー、である。

民主主義の国でそんなことが本当に起きるのか。


逢ひたくて逢へばほろろのほろ苦く鳩ちゃんのことたった10分

nuclear security summit

■テロリストなどによるセシウムなどの放射性物質を使った“汚い爆弾”が作られる危険性もある。

参加国47カ国声明、核管理「4年以内に」(4/11)

鳩ちゃんは、5月決着へ協力を要請したが、

5月のことは日米合意でもなんでもなく、米国からすれば滑稽の上にあはれを催す。

たった10分でも通訳を挟んだ上、イラン制裁の問題が大半、

普天間の件は実質=2~3分だっただろうともっぱら。

対中国、胡錦濤さんとの会談は人民元問題も含め

(「人民元改革を」オバマ「自主的に判断」胡錦濤)=90分

胡錦濤さんとも白樺ガス田のことなどを話し合ったようだが、

いずれも明確な回答を得ないままケンモホロロの素通りの様子。

■ギリシャ支援――

・ユーロ圏財務省合意、最大=300億ユーロ(3.8兆円)、

・IMFは初年度最大=150億ユーロ(1.9兆円)(4/11)

■その上また拠出である。

12日、ワシントンで開かれた夕食会で鳩ちゃんは、

IAEAに総額=610万㌦を拠出、専門家の派遣も検討する、表明。


確たることなくて核ある花の下

「バカが専用機でやって来た」

週刊誌の見出しは面白い。

この場合“莫迦”とはむろん鳩山首相のこと。

デフレ、円高、公的債務残高=GDPの約2倍。

みんなの冷笑が素通りしていく。


小学唱歌「われは海の子」が小学校で教えられなくなったと聞く。

「煙たなびくとまやこそ 我がなつかしき住家なれ」

「とまや」がわからないからという理由だそうだ。

本末顚倒である。

「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」定家

例えばいつかこの歌に出会ったとき、

ああそういう意味だったのかと納得すれば、

その時が真にその言葉との出会いである。

(永田和宏・細胞学者で歌人10,4/12日経)

音から覚える。手足から(身体で)覚える。

頭で覚える――色々ある。

何でもかんでも手とり足取り、

3.14→「3」のことも、

「子供手当」も

「受動喫煙」云々も、

「郵便事業ユニバーサル」云々も、

すべて同根である。

本来は複雑系であるべきはずのものごとを、

単線、単純な物言いに置き換えてしまっている。


10,3/13(火)晴れ

ATMに並び花粉の邪よこしまに迂闊なことにこれを畏れる

花粉は邪である。

まだまだ続く。不意にくさめ、不意に鼻水。


康介はやるときやるの日本新どよめきの声あと一人旅

北島康介選手は50平泳ぎ予選でいきなり日本新記録を。

飛び込んで浮いてそれからは一人旅。


智笑