みなさまへ
これはどうしたことか、
太腿が痛い、いたい、いたい。
けっこうきつかったんですなぁ。
天気ももってよかったです。
起承転結――
思いがけない霧氷、
やっぱり露天風呂。
3/28(日)朝からけっこう寒い一日となった。
桜の花はまた縮こまってしまった。
7人のメンバーで大山詣でをする。

「亭主の好きな赤烏帽子」-鳥居

紫に匂へる僧や花大根
その昔、良弁聖人が大山寺を開基なさったそうな。

「亭主の好きな赤烏帽子」-花大根 「亭主の好きな赤烏帽子」-三椏
                             珍しい紅色をした三椏
いにしへは独楽で回はせり大山講
曇りだったが、ちょっとだけ晴れたりした。

ケーブルや三椏の駅舎えき出でにけり
「どなたか杖をお忘れになった方おりませんか」
五百樹くんのであった。
ご難続きの杖であった。
去年は上高地で橋の上から河原に落ち・・・。
物忘れが激しくなったという話しで車内はしばらく盛り上がった。

「亭主の好きな赤烏帽子」-ケーブル駅 「亭主の好きな赤烏帽子」-一石樽
                              一石樽

一石は何斗酒樽下社しもしゃにて天狗碑いしぶみ杉林入る
天狗の碑や、学童疎開の学童の像を右に見て、
本社に向う石段、直登ではなく左に迂回する。
杉林のなかをゆるゆると登っていく。
過日の低気圧のせいか大木が径近くまで倒れているところもあった。
■一斗は約15kg >1俵は4斗、10斗=1石でしょうか それで合っています。
ちなみに 一俵=四斗=60kgは成人1人が食べる1年分の平均です。
我が家のお米の食べる量からして、それは今も合ってると思います。
1俵は4斗、10斗=1石=2.5俵。
あそこにオブジェとして飾ってあったのは一石樽ということか。
明治37年とありましたから、日露戦争の戦捷を嘉して作られたのかしらむ。

「亭主の好きな赤烏帽子」-蓑毛へ4人 「亭主の好きな赤烏帽子」-蓑毛峠
下社より左に迂回、杉林を登る。         蓑毛峠に出た。

蓑毛山拾へる石に海の色
丹沢山系は1300万年前に本州にぶつかって盛り上がったとか。
下社から左に迂回して登ってきた蓑毛峠に、
拾った石には白い絵の具を細く流し込んだやうな線がたどたどしく浮んでいた。

「亭主の好きな赤烏帽子」-義憲くん五百樹くん 「亭主の好きな赤烏帽子」-16丁目
                             16丁目、合流点に到着。ほっと休憩。

「亭主の好きな赤烏帽子」-富士見台手前和子ちゃん 「亭主の好きな赤烏帽子」-和田さん富士見台
富士見台を目指す。                 富士見台から富士山方面を望むが・・・

「亭主の好きな赤烏帽子」-霧氷に入る4人 「亭主の好きな赤烏帽子」-霧氷にて4人
しばらく登るとすぐに世界が一変、霧氷、幻想的な景色になった。

富士見えぬ富士見を過ぎて霧氷かな
ここに茶店があったさうな。
二本の立派な杉の巨木が並んで聳え立っている。
水周りはどうしたんだろう、となんかつまらないことなどを考えてしまった。
かわいい女の子が下山して来た。
「すごくきれいでしたよ」となむ。

「亭主の好きな赤烏帽子」-霧氷

「亭主の好きな赤烏帽子」-本社の鳥居に

「亭主の好きな赤烏帽子」-和子ちゃん頂上 頂上に到着

煮込みでは足りぬ秩父の地酒かな
煮込みは穂苅氏。和田さんはカップめん。
地酒は穂苅氏の差し入れである。
歯にしみとほる・・・。

「亭主の好きな赤烏帽子」-キーマカレー 「亭主の好きな赤烏帽子」-霧氷杉
キーマカレー、ガーリックトースト、秩父錦・・・

入母屋に雪を残して二礼かな
二礼二拍手一礼を済ませ、綿貫のことなんども祈った。
頂上の社の周囲は雪で真っ白である。
杉の木に杉の枝葉は幾重にも白い無数の苔に覆われているかのようで
白いガスに消えかかる。

悴みて生のウヰスキーをひっつかみ
ポケット瓶に義憲くんが持参。
キャップに注いでぐっと一気に流し込む。
喉の辺りから胃の府にふっと温かさが落ちていく。
妻がこさえた蕗むすびがそれにちょうどいい。

「亭主の好きな赤烏帽子」-下山へ5人

まず犬にめんこいを云ひおもむろに娘にかける声のやさしさ
「かわいいねこのワンちゃん、眼がどこにあるの」
とかなんとか、五百樹おじさんはまず犬に声を掛けるのでありました。
「将を射んとすればまず馬を――」なのでありました。
娘さんはこれから本社を目指す。
ワンちゃんは娘の膝頭に飛び乗ろうと跳ねる。
犬を連れてお山に入るのは最近ではちとむつかしい問題にはなっているが。
かわいいからいいか。

「亭主の好きな赤烏帽子」-大木と3人 「亭主の好きな赤烏帽子」-杉美林五百樹
                             杉の大木の美林。そして雪虫のごとき雪がちらちらと・・・

雪催ひ大杉木だいさんぼくを横切れり
下山は16丁目から下社への直登のコースを。
いよいよ山ッぽい登山道が続き、
つづれに下りていくと大きな杉が何本も直立する見事な杉林のわき道に出た。

「亭主の好きな赤烏帽子」-木に游ぶ和田

杖をひく老ひさくさくと冬坂を
細身の冬木を杖にと一本頂いた。
掌を回す部分に細い色紐を巻きつけ一層老翁に相応しい杖となった。

「亭主の好きな赤烏帽子」-下社へ石段 石段を降りると下社の脇に出る。

藪椿車窓にみれば鹿が降り
ケーブルの車線のすぐ隣にまで鹿が降りてきて何か草を食んでいる。
藪椿の枝がその上におりる。

遊戯三昧放蕩にして白木蓮
土産物店がちょっと途切れた右側の宿の石垣に
白木蓮がすっくと立って白い花群らを飾っていた。

「亭主の好きな赤烏帽子」-東学坊玄関
東学坊盞の玄関。いざ露天風呂へ。

うぐいすや東学坊の露天風呂
うぐいすの鳴いて気の急く桜かな
湯こぼしてうぐいすを聞く露天かな
沸かし湯だというが山際に建てられた露天風呂は
大理石の湯船に湯が滾々と流れ落ち、
川沿いには塀がめぐらされ、二方は山肌がせり落ちている。
紅葉の根方があらわになって岩肌をつかみ、
塀の上からは二、三片咲き初めた桜の枝が湯船の方に伸び上がっている。

山葵漬け泣いたふりしてすぐ忘れ
昼にも頂いたが、風呂からあがって座敷でまたちょいと頂く。
辛うまさにぴりっと涙がじんわりと。
ビールがまたうまくなる。

例によりキーマカレーですぐ和み
約=1万5000歩でした(穂苅氏の万歩計)。

大山やさはさりながら猪の鍋
けっこう濃厚な味付けで琺瑯鍋にて煮られる。
冷奴に豆腐羹。
ビールをしっかりいただいて、頂上のお昼ご飯で残ったつまみもタッパのままテーブルの上に。
男子=3000円、女子=2000円のお会計。
5;22のバスに乗ることにする。

お疲れさまでした。
皆さん全員の健康を寿ぎ、
これを今年の山歩きの初めとす。

智笑