10,3/3(水)曇り

雛の日や蛤高く潮を吹き

「雛祭りなので蛤が高いのよ」と妻はスーパーから帰ってきて。

潮仕立てにして青物を飾っていただいた。


雛の日にゐ場所がなかった人殺す桃の花あるおぼろげになる

宮崎市で母子3人(妻と妻のお母さんと息子)が遺体で発見された事件で、

生後6ヶ月の長男、雄登ちゃんは資材置き場に埋められていた。

父親奥本章寛容疑者はは22歳、

「居場所がなかった」殺害の理由を述べた。


取り沙汰す赤い輿石北教組労組ぐるみ選挙火種に

小林千代美衆院議員民主党陣営には

北海道教職員組合から=1600万円の違法献金があった疑い。

北教組幹部らが札幌地検に逮捕された。

山梨県教組出身の輿石議員の政治団体も山梨県で

06年に政治資金収支報告書虚偽記載で罰金の略式命令を受けたことがあった。

カネ(小沢)、カネ(鳩山)、カネ(北教組)・・・カネの3連発。


10,3/4(木)晴れ

桃の花三人雛のあたゝかな

前原、仙石、原口の3大臣がそろって参議院予算委員会に遅刻した。

飾り雛の桃の花咲く前で鳩山首相はお詫びする。

民主党は衆院で予算が通ったのでぽかぽかぽかの陽気になっている。


行く先は賽の河原か石積んで云ひだしかねつ母のためとは

奈良県でまた子の虐待が。

吉田智樹くん5歳は痣だらけのうえ、餓死である。

体重は平均を大幅に下回るたったの=6.2㌔

5歳児の平均体重の3分の1程度だった。

会社員、父親吉田博(35)、パート店員、妻真朱(26)。

「一条積んでは母のため・・・」。

■埼玉では4歳児、放置され衰弱死

埼玉県蕨警察署は08,2月に病院で死亡した

当時4歳の次男に食事を与えずに放置し衰弱させたとして、

保護責任者遺棄の疑いで、父親の無職進藤正美(47)と、妻早苗(37)の両容疑者を逮捕した。

二人の逮捕容疑は、共謀して次男に入浴や食事をさせず、

歩行困難になるほど衰弱させ、、医師の治療を受けさせず放置した疑い。

虐待の痣も見られた。

死因は急性脳症。


10,3/5(金)晴れ

友人、綿貫君の告別式の模様を松本君からメールで報告があった。


鳥部山けむりとともに・・・
告別式ではお棺に煙草をたくさん入れて差し上げましたか。
今ごろは気兼ねなくぷかぷかさしているんでせうね。
釈然は憮然ですね。
同じ多感な時代を共有できたことはありがたいことです。
そして、身体マップが欠けたとき、
胸ふたぎ、涙こぼるゝ。

帰り道北澤くんとしこたま呑んだ。
翌日、義憲くんとまたしこたま呑んだ。
君好きな酒さゝ呑ませてよ雛祭り
しばらくは花粉とともに、
春愁が続きます。


ハイチでもチリでも犬の尻っ尾かな人は悲しむ犬は尾を振る

犬には少しも悲しくないらしい。

人の周りを嬉しそうに尻尾を振って歩き回っている。

不思議だ。


クロッカス玉踏ん張って花になり

丸々とした球根から芽が出たと思っていたら花が一斉に咲きはじめた。


花に水やり3月のバカ陽気妻は眼鏡で朝刊を読む


くも膜や戻りて見れば子の笑顔夫の笑顔に涙にじます

敦っちゃん、最初の手当がよかったのか、1週間ほどの軽い入院で済むようだ。

たまたま子供たちも東京と大阪から帰っていた。

今日それぞれにまた戻るようである。

約束していた三椏神楽へのスキーには行けない。


10,3/6(土)

あひゞきや林檎さくさく春の雪


押物おうものをあければ赤い鳩が翔ぶ四迷しめひと街ただならぬ


啓蟄や虫焼く菰の火の煙り

今日は啓蟄だというのに東京はとても寒い雨になった。

新潟はどうも雪模様だ。

きのうとはうって変わった天候になった。

マンションにお隣さんが引っ越してきた。

ご夫婦二人きりだそうだ。


味噌作り聞けば鵯啼く土蔵かな

由美子姉さんはば様が味噌作りをするとて大豆をどっさりと運び込んだ。

相変わらずの実家孝行。


親戚の小母さんの句を2句。

文子おばさんは妻の父の妹になる。

実家に行って、90歳になる長兄を見て安堵。

娘の由美子さんが味噌作りに張り切っているのを見かけてさらに安堵。

故郷は卒寿の兄いて春隣り(牛山文子)

紙ひいな飾りて独りの雛祭り(牛山文子)

だんなさんは亡くなられてはや3年か・・・


相対峙睨み合っては花粉かな


春や来る小筥はこに不定愁訴かな

愛子さまは今週初めから、不安を訴え、登校できず。

母親の病がうつったのか・・・

「行きたくない」を小筥に入れて、宮、奥深く・・・。


10,3/7(日)

紅梅の散りたる花をわが手もて火鉢の熾のうへに焼きつつ斉藤茂吉

鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな与謝野晶子

桃の日の障子のまへに立てば開き田中裕明

娘さんは二人、裕明さんは若くしてお亡くなりになったそうな。


白瀬中尉南極探検ペンギン

白瀬中尉の南極探検(1910年)。

初めて人間と同じ二本足で直立して氷の上を歩く不思議な動物に対面した。

探検隊のメンバーの一人に多田恵一という風流な士がいた。

生け捕りにしてきたペンギンを集めて、開南丸の甲板で尺八を吹いて聞かせた。

ペンギンたちはみな神妙に押し黙って聞いていた・・・というのである。

黙々と傾聴するペンギン。

風狂の探検家は歌を詠んだ。

「しづけさにねむりもやらぬ雪の夜をもの思はする片吟のこゑ」

片吟の当て字が面白い。

さらにコウテイペンギンの子育ては感動的だ。

足の上に卵を乗せてブリザードの中に立ち尽くす。

何千羽がぎっしりとひとかたまりになり、

風上に立つ役割を交代しながら、2ヶ月以上を耐えに耐える。

その間、一切ものを食べない。

以前テレビでその様子を見て息をのんだ。

(小池光・歌人10,3/7日経)


NHK日曜歌壇

地吹雪の前行く子らの声消えて束の間高き声のみとなる(浅野昭久)

生涯を娶らぬ心算つもりと君は云い好きという字を見せ消ちにせり(ふじのむらさき)

詩のやうに消えてゆきたりわが町にたった一羽で来し小白鳥(根来玲子)

ふるさとの鄙には何も変わりなく人が消えゆくほかにはなにも(田宮知美)

芽吹きたる雨の匂ひに紛れゐて子はおもむろに引き絞る弓(寺尾登志子)


氷晶が氷泥になる流氷や一期一会の悪魔クリオネ

氷の下のクリオネが一瞬獲物をめがけて触手を伸ばす。

天使が悪魔になる瞬間だった。


雛壇や石段を云ふ伊香保かな

おさな達がみなお澄ましして、石段に座っている。

伊香保温泉である。


蕗の臺琵琶湖に雨や走る人

佐藤智之(29)=旭化成=が2時間10分7秒で日本人最高の2位に入った。

雨のなかをごくろうさまでした。


仕丁まず股引しぼる使いかな

桃の花の使いである。


水仙や紅き和服の選者ゐて


三椏や雛出してみる鄙の村


おッ母ぁの横に眠れば春が来る

あんしん、安心。


「鶴」

ヒマラヤに鶴の越へゆく高さかな羽の白さの雪になりけり

啼き声の声だに黙もだすヒマラヤに群れカギとなり鶴の越へつつ

7000㍍級の峯を越えていく。

命がけの生物の奇跡である。


宏保のもも称へたりラストラン今懐かしき金メダルかな

清水宏保(35歳)選手スピードスケート500、

出身地の帯広のリンクでラストランを飾った。

お疲れさまでした。

長野では金メダル。

“ロケットスタート”は今韓国勢に受け継がれている。

バンクーバーでは日本勢に金メダルはなし。