10,2/21(日)晴れ

「春一番」高野ムツオ選者、ゲストは作家の小林恭二さん

遠き日の父の拳や春一番(野口英二)

岸目指す艪臍ろへその熱し春一番(芹沢一仙)

北へ行く連結の音春一番(中村富春)

春一番骨のマンモス歩き出す(野崎真澄)

艫綱ともづなの一直線や春一番(立沢文江)

春一番下手な楽隊来たやうな(鶴岡十詩生)


「春一番」でエクササイズ

くさめして青き空ゆく春一番

五線譜のおたまじゃくしや春一番

眼鏡拭くティッシュもあれば春一番

春一番光の矢柄長き土手

電線の山から小僧春一番

春一番一茶の信濃歩きだす

春一番水平線のかたぶきぬ

茶柱の立ちてをかしや春一番


普天間の決まらず「ベター」春一番

平野官房長官は「ベストではなくベターもあり得る」

と沖縄で仲井間知事との会談でのたまう・・・。

はて面妖な。占領軍がそのまま居座ったままの占有。

抑止力とはと国家の主権とはの問題。

主権とは憲法第9条かと思うのだが・・・。


お近くのヤマダへ行けば春一番

ヤマダ電機は連日大安売り。


デノミして北朝鮮や春一番

デノミ=100分の1に切り上げ。

闇経済で成り立っていたのにその闇経済をグリップ。

物不足に拍車がかかり強烈なインフレ状態に。

外貨の没収もあり、国民が正面切手将軍様批判に。

携帯も普及し始めてきた。当局の取り締まりもだんだん及ばなくなってくる。

これは終わりの始まりなのか。

健康不安に食糧危機。お隣の韓国経済のV字上昇とは裏腹である。

日本の経産省もようやく「官民一体」と、動き出した

(2/21朝刊)。


春愁や孤島のごとく膝立てる(作者不詳)

春愁や古き時代の物語(智笑)


一つだに数へあまさず犬ふぐり(作者不詳)

鳥わたるこきこきこきと罐切れば(秋元不死男)昭和21年の作。

降る雪に胸飾られて捕へらる(秋元不死男)

治安維持法によって捕えられた。

腕がまず春の夢より抜け出しぬ(高野ムツオ)別の世界からこの世へ戻る。

野遊びの靴脱ぐかへらざるごとく(井上弘美)ムツオさんとは逆に・・・。


日経俳壇

お互いの孤独炉辺に慈しみ(三松鬼一郎)

射蓆むしろの藁の匂へり弓始(古谷彰宏)

いとけなき悪妻なりき女正月(宮崎信之)

平日にメモとる時は硬い芯休みはふかくやはらかな芯(森本耕史)


友達が三鷹でお神楽を演じた。

足音とともに春来る神楽かな
近藤どのとみなさまへ。
お神楽ありがとうございました。
なんだか春来る公式行事の趣で、
体が自然に反応するかのやうです。

大原女水引見返り美人かな
しなをつくる。
女性の仕草には左右対称アンバランスなバランスがある。
右を見やる風情、すると左の肩辺りが逆の動き方を、
左右の脚も一対となって逆対象に動くことによりかもし出される美しさ。

蕎麦食ひに二階に上がる寒さかな
午前中は晴れ、午後3時にはもう曇っていた。
寒くなってきた。
三鷹南口下りて、商店街すぐ、「真木」という蕎麦居酒屋。
3時半、もう看板の灯りが点いていた。ラッキーである。
2階へと木の階段を上がっていく。
刺身の盛り合わせ、揚げ蕎麦、板わさ、タコわさび、さつま揚げの炙り、出汁巻卵、
最初は生ビール、それから八海山の冷や、熱燗は沢の井をしこたま。
2階から見下ろすメインストリートは扇形に石畳が敷かれていてきれいだ。
だが寒いせいもあるのか人通りは少なく、
どちらかというと不景気風がふいている。

クスリ組呑みはじめてはもう忘れ
血液サラサラとか糖尿組も
2杯、3杯と飲みはじめてしまうともう止まらない。
逆にピッチが上がってしまうのだった。
針金は普通引っ張っていては強さを保っているが、捩じったりしていると簡単に切れる。
なぜか(?)とか、
浅い水には青い魚、深度が増すと赤い魚が多くなる。
なぜか(?)・・・などなど。

新宿駅で酔いよいよいで五百樹くんと別れ、
まだこれから1時間もかかるのか、たいへんだ・・・
曙橋駅から地上に出るとまだうすらと明るい。
曳かれもの犬の尻にも春兆す
お犬さまのあとというか、犬を曳く美形の女の子の後をついていったら、
いい気持ちのまんま家についていたのでありました。

ありがとうござんした。

智笑