09,11/9(月)晴れ

出張の朝のカートを曳きながら娘は左吾は右に行く

娘は会社の初めての出張で大阪へ一泊で行く。

私は女子医大へ注腸造影検査に。

時間は8:30ころ。いい天気だ。医者日和に出張日和。


バリウムの流れの早さ注腸の秋のほとりの裏に表に

その他に前後左右、回転ぐるりもある。指、管、風船、エア、バリウム・・・


外来のこんなとこにも落葉かな

広場がある。コーヒーショップがある。

椅子やテーブルに三々五々人が腰を下ろし、コーヒーを飲んだり、ハンバーグを食べたりしている。

落葉が足元を転がっていく。


秋麗や月若ければ朝白し

秋麗や朝に浮める月白し

お月さんが病院の建物の上に浮み出ている。


面の皮はがして付けるいそがしさ人の心の鬼そのままに

名古屋で整形、また逃走。

大阪で建築業の住み込みで仕事。

「給料は25,6万円で部屋代と食費で9万円と少し引かれる。

手取りは11万円以上あったじゃないですか」と元同僚。

こんなところにも日本の経済の底辺が透けて見えそうだ。

働こうと思えば仕事はないわけではない。


09,11/10(火)

燃え残る七日あり何辺なへんかな人の夜の底けふは雨降る

「ナナカマド」和名は七たびかまどに入れても燃え残るという。

今日も人の世に恨みを募らせている人たちが夜の底にいるのではないか。

ナナカマドの実は赫々と焰えている。


09,11/11(水)

森繁や知床旅情しぐれ逝き

昭和がまた一つ(96歳)。喜び悩む戦後日本を体現・・・合掌。


この人と山を登ると来年も「花とおじさん」タイトル決まり

境野さん、来年は上高地の二輪草とね、そして蝶ヶ岳登山だね。

お花一杯あるよ。蝶よ花よ、だね。

「ふん、だまされるもんか」と境野さん。

穂苅、佐々木氏もご一緒。

八ちゃんがリンパ腺がんになって放射線治療を慶応病院でうけているらしいとのことも。


09,11/12(木)曇り

普天間もいいけど悲しpassingされて上行くオバマ・アメリカ

日本=1泊2日、中国=3泊4日

みんな正直。

明日、オバマさん来日。

「シニアVS(ヴァーサス)ジュニア、という関係ではない。

日米同盟は上下関係のない対等なパートナーシップだ」

「大統領の任期中にもし広島と長崎に来れたらそんな光栄なことはない」

(NHKインタビューで11/9)


皇后陛下「御歌」

めしひつつ住む人多きこの園に風運びこよ木の香花の香

1991年に、東京・東村山市のハンセン病患者療養施設を訪れた際の御歌である。

象徴とは日本人のパトス。周縁や辺縁を祈り続ける。


一枚の落葉となりて昏睡す(野見山朱鳥)

大道寺明子さんの父上が逝去、93歳。

自分の道をしっかり歩んだ。

満足のうちに人生の幕を下ろしたのではないかと思っております。

喪中の挨拶が届いた。


花鳥に鳥は紅葉にしぐれつゝ

メールで返歌をしたためる。


平成や内平らかに外成りて睦びて二人松の弥栄いやさか

天皇陛下、皇后陛下が二重橋の上に立たれる。

ノーベル賞の小柴さんが挨拶を申し上げる。

森光子が

「鳴った鳴ったサイレンが鳴った。皇太子さんがお生まれになった」

とまた歌った。

EXILEが踊って歌う。

平成の20年を夜空に寿ぐ。

陛下ご夫婦の背後には松の枝が黒々と薄闇に伸びていた。

前方には丸ビルの近代的ビルジングが耿耿と灯りを灯していた。


あすてらす若者が来て酒を呑み深夜を過ぎて二人帰へりぬ

岩崎君はものぐさやでまだ10代でバイト、

サキちゃんはどんでんと倉でバイト。

今では空調の会社と、女子医で看護師をそれぞれにがんばっている。

なんだか二人して真剣に話し込んでいた。

サキちゃんはお母さんが高校時代のころに亡くなって、

そのころから母親代わりに下の妹と弟の面倒を見ながらのアルバイト生活だった。

えらいもんだねへ。


酉の市また春を待つコミさんの笑顔ほのぼの焼き台の前

しまいにはワインのデキャンタの注文。

血圧は相変わらず上が180くらいと下がらないのに、大丈夫かいな。

ガーリックチャーハンまで食べてしまった。


眼の前にあるものを見る楽しめり飲む食べるのも数のうちなり

さうやって日数を過ごしていけたならそれもまた可だ。

雄ちゃんありちゃんは加賀寿司、アップルでズージャを聴き、

小黒のところでワインを飲んでから、4軒目にうちへ来た。

もう十分にご機嫌である。


ゲイなのかオカマなのかも分からないただへうげたり酉の市寒む

「ヘウケモノ」はひょうきんなもの。

何かあるたびに全員で歌いまわしてまた全員で乾杯をする。

「わたし夫がいまーせん。さみしがりやのロンリー、ロンリー」

「私祈ってます、ます、ます~」

とそこで全員で歌いまわしてまた乾杯。

かくして夜は更けて行くのである。