2009年9月24日
（某ディーラーの独り言）
大型連休中はドル／円、クロス／円ともに、円高に振れると読んでいたが思ったほど円高に振れず膠着状態が続いた。思わず世界のマーケットも連休中か？と勘違いしそうだった。最終日の朝と夜に「投機筋らしき仕掛け」を少し見かけたが油断して約定できずで連休中はただただ「モニターと睨めっこ」で徒労に終わってしまった。あ～あ、本当に疲れた！
リーマンショック後、金融危機から全く立ち直れていない国は少なくないが、その内のひとつに北欧の島国アイスランドがある。アイスランドは金融の自由化により「高金利政策（15.5％）」で海外の投資マネーを呼び込んで「金融大国」となった。しかし、リーマンショックで３大銀行が倒産し、「国が抱えた負債はGDPの10倍」に及び国家崩壊の崖っぷちにたたされた。今でも自国通貨クローナの大幅下落に苦しんでいる。クローナは「対ユーロで3割、対円で4割も下落」していて輸入品は1年前の2倍に跳ね上がっている。自国通貨の下落は低利子の日本円で「住宅ローン（外貨ローン）」を当時、組んだ人々がローン返済ができず破綻に追い込まれているという事象も引き起こしている。果たして、アイスランドは復活できるか？今も崖っぷちだ。
ロシア経済が本格的に回復する兆しを見せ始めた。
年初来の上昇率は97％（16日現在）という驚異的なものだ。強気の要因としてはロシア株式市場の6割を占める「原油・天然ガス関連銘柄」が原油価格の上昇の追い風を受けているということと「新興国向けの輸出」が好調であるということがある。これにロシア通貨「ルーブルの安定」が更なる景気回復の一翼を担っている。
ただ、ロシアが抱える対外債務の約4800億ドルを無事に返済できるかどうかに懸念があるといえばある。
Uとのへ
円高が定着しそうだね。
ニクソンショック（1971年）から変動相場制へ（1973年）。
それ以降何か困ったことがあるたびに米国は日本に貿易摩擦「円高」カードを要求してきた。
福田さんが「日独両輪」を云い、
90年ころまでは日独が米国を買い支えてきたものだが、
冷戦が終り、米国の一人勝ちが90年代から2000年のITバブルまで続いた。
さらにロバート・ルービンによる1995年の「強いドル」政策への転換もあって、
世界のマネーは米国に流れ込む世界戦略がとられ、
ターンテーブル、グローバル金融主義へと、
利回りを求めてアメリカは産業資本主義から金融資本主義へと舵を切った。
米国の1999年の「グラム・リーチ・ブライリー法」（銀証垣根の撤廃）がさらにそれを後押しする。
「9.11」がしかし、米国の一極主義の崩壊の始まりとなった。
EUも含めて、伸長いちじるしいBRICs、
今までの国際とは「G7」の英欧米を指したが、
リーマン・ショック後（08,9/15日）後の国際とは「G20」ということになった。
中国は2001,12月にWTOに加盟、世界の工場となり、貿易黒字を累積させた。
対等を云う民主党鳩山由紀夫さんが米国との会談を実現できたというのは異例の事だそうで、
実際のこと安倍ちゃんも太郎ちゃんも日米会談まではずいぶん待たされた。
「G2」という米国の中国に対するリップサービス。
米国は本當のところ中東、つまりアフガンに注力したい。
アジアの事はアジアで――。
ユーロがすでにあり、「アジア共通通貨」構想も由紀夫さんによって発言された。
中国は準備通貨の一部をSDRの購入に当てたし、金の保有額を=8割り近く増やした（前年比）。
藤井財務相は介入に対しては“ハンズ・オフ”の態度を表明、
実のところ米国自身が望むようにドル安（多極化）へと政策が転換されたのだ。
奇しくも日本の55年体制（対米追従保守）と
米国のネオコン（リベラル保守・米国一極主義）が終焉した。
G20では各国による更なる内需政策の維持を求められている。
資源国でない日本では55年体制による輸出依存（円安）神話がまことしやかに信奉されてきたが、
小沢・民主はその路線と決別、榊原英資のもと「円高」へと切り替えた。
従来の自民党の「国際貢献」とはG7の英米などをを中心とする。
民主党の「国際貢献」とは国連やBRICsも含まれるいわゆる多極主義に基づくもので、
米国にとってもアジアの事はアジアで、という方針に合致しているのだ。
ネオコン系（リベラル右派）の米国一極主義、
世界のスーパーシェリフのブッシュの時代はカネがかかり過ぎた。
その上、このように日本が連携を深めようとする国連は、非米化の度合いを強めている。
しかし、である。
ここに問題な亀ちゃんがいる。
市場を無視した時代錯誤的、大塩平八郎を気取る、アナログそのももの人物である。
株価は下がり、
「円安」の要因となる。
亀ちゃんの舞台は回る逆方向（ジャパンポスト）JPもJALもあやうい
智笑
