(13:10)さて、中門岳池塘においとまして、鞍部を引き返し下山に向う。
(13:13 ハクサンコザクラ左サイドに群落して) (13:18 チングルマがいと完璧に)
(13:26 ミツバオウレンも健気に)
(13:27 ミツバオウレンを縦に撮ってみる)
携帯が鳴った。
「もし、もーし」と問えば、友人のH氏である。
なんといってもここはお山の上、その声をいぶかしみ、
どうしたのかな、はて何処にゐるの、と聞けば、
駒の小屋まで来ていると云うのである。
なんたる吃驚。
ひょっとしたらとは思ってはいたものの、朝方電話はなく、これは今回は無理かなと――。
前日、映画「剣岳」を新宿で観て、それからちょっと飲んで(?)、帰宅が深夜だったとか。
起床して5時、急いで関越に飛び乗って、小出からシルバーライン、桧枝岐と、
我々と同じルートをやって来たわけだ。
桧枝岐まで来て、今度は登山の入り口の道ががわからない。
うろうろしてようやく登山口まで来て運良く駐車、
登山口に取り付いたのはもう9時半を回っていた。
出だしはかなりきつめの直登なので、心臓がばくばく、
冗談で、帰ろうかな、と思ったけれど、登ってしまった。
「よーそろに酒抜けてきて雲の峰」
おーい、と呼べば、おーいと手を振っている。
木道で写真を撮っている。
近くまで行くと、雲雀が木道に降りた。
駒の池まで戻り、ベンチに腰を下ろす。
「木道に友呼ぶけふの蛙かな」
まあ、しかし・・・と云って笑い合ふ。
(13:57 テラスのテーブルの上に虫が。ああ、宇宙の一片だ。)
妻が駒の小屋にトイレを借りにいった。
トイレはヘリコプターで降ろすので、有料になる。
下山は14:00、になる。
(14:07 チングルマがこんもりと木道の左側に) (14:08 チングルマがいよいよ御所車に進化していく。)
(14:08 チングルマ、このリズム) (14:16 ツマトリソウが草むらの間にひっそりと・・・)
(14:23 マイヅルソウ、よく観ると愛らしい) (14:31 ユキザサ。星屑のようだ。)
ようやくH氏の登場。
万歩計は=23,588歩
近くにおいでになったご婦人が、その歩数はだいたい=約10㌔㍍だとおっしゃる。
駒の小屋から約1時間。
水を補給して、さあまた下山へ。
(15:12 ブナの林に) (15:53 立派なミズナラの巨木)
(15:59 行く先にはらりと夏の落葉が。)
(16:16)無事にゴールができました。
駒の小屋からは約2時間16分。
万歩計は=28,655歩
お天気はいま一だったけれど、お友達も加わって、下山もまた別の発見が。
身も心も開放されてリラックス、
よかった、よかった、山の神さまに一礼、
帰途に着いた。
モンブラン頂に立ち億年のゆるりと泳ぐ山々と逢ふ(本田稜)
征服を「挑まれる」海外の山の威容に対し、
日本では古代から信仰の対象、霊山としての意味合いが強かった。
日本の高山は7,8世紀から修業僧によって登攀とうはんされていたらしい。
翻って雄渾を泳ぐ。
日本の霊山が育てた、祖人の面影。
征服の喜びではなくひたすら祈るものであった。

