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《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack

         when winning a great VICTORY.


2009年6月22日

(某ディーラーの独り言)

今週は輸出業者の月末円転の円高要因の他に二つの円高要因がある。海外子会社からの本邦への資金還流に対する非課税措置、すなわち「日本版HIA法」による円転フローという円高要因23日から25日まで連続の米国債の入札による「需給悪化懸念」からくる円高要因だ。また、資源国通貨も天井をつけた感じもするのでドル/円、クロス/円ともに調整による円高要因にも要注意だろう。

23日~24日にはFOMCが開催される。ここでは「FRBの米国債の買取枠を増やす」という事案がテーマになるはずなので前段で言った「米国債需給悪化懸念」は多少緩和されるのでないかと思う。しかし、議題内容によっては上下に振られる可能性が高いのでこれまた要注意。


某経済誌に「日銀のモンスター・オペレーション」の話が載っていた。これは金融機関が企業債務を日銀に持ち込むとその担保価額内で日銀が
金利0.1%の固定金利

無制限に貸してくれる「企業金融支援特別オペレーション」のことを「モンスター・オペレーション」と呼んでいるんだそうだ。財務に逼迫している多くの中小企業にとっては涎がでる夢のような金融支援だ。これは短期金融市場を強烈に歪める要因になると記事は締めている。


Uとのへ


laissez-faire「なすがままに」からAncien régimeへ。
今日もニュースでJALが政投銀から危機対応資金として=2000億円の融資を、
政府保証=8割のもとで借り入れることになったさうだ。
すごいねへ。
GMもさうだが、世界中が国営社会主義的経営になっちまうみたい。

「日本版HIA法」
新年度から適応された税制改正<海外収益・配当金の課税免除>
企業の海外子会社が収益や配当金を日本の親会社に送金する際に
課税を免除する制度で、米国で実施された「本国投資法」の日本版とも呼ばれる。
課税を嫌がって海外子会社に蓄えられていた内部留保が、
税制改正で日本に流れ込みやすくなる。
新年度に数百億円が一気に→8000億円程度の還流額に(円高➚圧力)。

リーマン破綻以降、
長期国債の買い増し、
民間企業の社債やCP
民間企業の株式
民間金融機関の劣後債などの購入
(金利の付いている資産を次々と購入することで貨幣を供給できる)、
外国中央銀行との通貨スワップの設定など
次々と新しい政策手段を導入してきた。

09,1月より日銀が導入した<企業金融支援特別オペ>
企業が発行する社債やCPを担保に差し出しさえすれば
翌日物金利の誘導目標と同じ年=0.1%で3ヶ月物の資金を無制限に調達できる。
→金融機関や機関投資家は余剰資金を
とりあえず当座預金よりもやや利息の高い短期債に振り向けている
(長期債には警戒・また、業績悪化で投資に向わず)。

さっそくCPプレミアムより短期債の方が利率が上回ってしまったとか・・・。

財政当局と金融当局の仕事の線引きがあいまいなものになってきた。
中央銀行券を発行できる唯一の機関として、
財政当局から独立した権限を与えられた組織があるからこそ、
膨大な政府負債があるにもかかわらず、我々はインフレから守られている。

梅雨だねへ。
うっとうしいねへ。
今週末もまた山だ、山だ !!

下界には雲まだるこしお山には笹百合のある紅見にゆかむ

智笑