09,6/2(火)晴れ
胡瓜育つころとホヤの海で眠り
石巻寄磯浜。Sea squirt 水鉄砲。
寄磯は甚句で迎ふホヤの漁
寄磯の湾はは木々が山から海へと迫り落ちている。栄養が豊富なのだ。
海の若者たちは甚句で伊藤まいさんを迎える(TV)。
カンブリア背骨あるころ懐かしき岩に育てば背骨忘るる
ホヤは植物か動物か。
ホヤは最初は脊索動物であるプランクトンから育ち、
岩に着床して根を張るようになると脊索が溶けてなくなってしまう。
根っこのところを臍と呼ぶ。
ホヤ啜る海のかをりの夥し
+の突起から海水を吸い込み-の突起から海水を吐き出す。
不思議な形、実にうまくできている。唇にかぶさるホヤの果肉。
万緑やチェリーは昔乳首たり
アメリカンチェリーの季節だ。
夜を行けば生暖かきプラタナス緑吹くなり手の不在なり
楽庵も空っぽ、景気が悪い。お店は閑となる。濱ちゃんものぐさやへ。
「プラタナス夜も緑なり夏は来ぬ」石田波郷
在りし日のことは懐かしすべてよしあの子がほしい花いちもんめ
日馬富士
「僕のできることは一日の努力、稽古、食べる、寝る、全部です」
タイタニック(1912年)
タイタニック最後の生存者の女性が亡くなる。97歳。
09,6/3(水)晴れ
気の抜けた風船のごと生欠伸疾呼の詰まりし木偶の鬱なり
花屋さんの親父は半月ばかりの女子医大の検査入院ですっかり意気粗相してしまった。
何もやる気が起らなくなった。電話にも出たくない。
前立腺がんの疑い。オシッコが出にくくなってしまった。
こううつ剤SSRIは、セロトニンが戻らないようにニューロンに蓋をすることで、
セロトニンは受容体の(恐怖・不安)に入り、それを和らげる。
一方、浮遊する過多のセロトニンは受容体の(攻撃性)にも飛び込む。
そううつの患者ではその双極性が増幅されることになり危険性(「きれる」)が増す。
十薬の花を願ひしことなども
十薬(どくだみ)がさかんに咲いてきている。
ネコがひっそりとその間を歩いてゆく。
十薬やあの娘が欲しい偲び足
風薫る赤頭巾ちゃん気をつけて
京劇
「唱を主とする文戯と、打を主とする武戯」
項羽の内に秘める強さと悲哀を演じる。
京劇『覇王別姫―漢楚の戦い―』天津青年郷劇団。
09,6/4(木)曇りへ
湿舌の病みがたきかな人殺す蚊を殺すこと嘯うそぶく男をのこ
「蚊を殺すのと人を殺すのは同じ」
「シマウマ食べるライオンは自分が悪いと思っているでしょうか」
「殺人はただの現象。善悪は存在しない」
「あなたたちは常識に洗脳されている。法や常識が正しいとは限らない」
茨城・土浦連続殺傷事件の水戸地裁公判で金川真大被告(25歳)が述べる。
「力ずくでも死刑制度を利用する。死刑以外なら殺し続ける」
と法制度を利用する反論もした。
低気圧が次から次へとやって来る。土曜日の上高地が心配である。
労働と組織・「喜び」
気仙沼に大漁の日や幟旗氷きらめく工場のありて
昭和29年創業の製氷工場がありて、純度の高い氷を作っている。
安全であること、見栄えがいいこと、プロの職人意識が工場の末端まで行き渡っている。
大漁の日は何十トンの氷もあっという間にはけてしまうとのことである。
もう一軒は田んぼの中のウェットスーツの製造工場だ。
製品へのこだわりと自信。
「われわれの工場にはマル秘はありません。
強いてマル秘といへば従業員自身です。これはまねができません」と社長。
きょうもいとうまい子さんがニコニコ笑顔で。